2020年6月27日土曜日

【仕事】目標の5期を終えて!そして次のステージへ!

前回のエントリーでは個人としての5年を振り返りましたが、今日は会社役員としての5年を振り返り、今後について少し書こうと思います。毎度毎度、長文ですがお付き合いください(^^;
(あくまでも僕個人としての見解であり、会社の公式見解とは異なります。)

前回エントリはこちら
【仕事】帰国して5年が経過しました。そして次のステージへ!!

前回のエントリーでも、書いていますが5年というのが必ず節目になると思っていました。
そして今月で会社としては無事に8期目を終え、7月から9期目を迎えます。
私が合流して役員になってからは5期目を終えて、6期目となります。

5期振り返って本当に色々とありましたが、総じて「順調」だったといえる5年だったと思います。
もちろん順調だからと言って、「楽」な道のりではなかったですね。
特に今期はコロナの影響でいくつかのプロジェクトが止まったり、なくなったりして一時はどうなるか!?って心配した時期もありましたが(^^;
そんな中でも代表の岸本と数十名のスタッフでスタートして、今ではグループ全体では100名以上、ModelingCafeだけでも50名弱のスタッフで構成される企業へと成長できました。

特に僕が直接、統括している背景チームでは、新しい目標に向かって海外挑戦するスタッフ、他所へ活躍の場を移すスタッフなど、毎年、離職者を出しながら、人材が流動する中で常にアウトプットの質を向上させ、維持させてきました!

これは離職せずに、一緒に働いてくれた、ついてきてくれたスタッフの成長のおかげだと思います。
時には口うるさく、厳しいことも言ってきましたが、そんな中で常に結果を出し続けてくれたスタッフの頑張りがあればこそ、今の結果があるのだと思います。
もちろん、途中参画してくれたスタッフ、新規で合流してくれたスタッフ含めてです。

こういった個の成長と結果がいまのModelingCafe背景チームを作っています。
そして今期からキャラクターチームの統括としてWetaDigitalで8年活躍された西田健一氏を迎えることができました。
僕と年齢も近く経験豊富なベテランアーティストです。
また、7月からは新設されるセットアップチーム(AnimationCafeからModelingCafeへ転籍)と、より組織としての基盤を強め、アートからモデリング、セットアップにかけてのアセットワークを一括でになえる組織としての基盤ができつつあります。

それでも、やはりModelingCafeは個の組織であると、僕は考えています。
個で戦える人材が、集団として戦うからこその強さ!をずーーっと目指してきました。
これからも私自身が会社の重責にある限り、その軸はぶれないと思います。

そして、私は今現在、メーカーに直接、常駐させていただきながら、自社の業務も行っています。
前回のエントリーで書いた「場所や環境に捕らわれない働き方」が、早くも実現に向けて動いています。
特にModelinCafe背景チームは少数精鋭で同じ人と長く一緒に働くことでの、練度を高めてきましたが
今後はそこに、別の環境、まったく異なるバックグランドや経験を持った大勢の人と働くことで
さらなる多様性や価値観を持った仕事
ができればと僕は考えています。
過去5年は、社内環境を整えるため、人材を育成するために内部のことを中心に業務を遂行してきました。
いまは新しい職場、新しい環境に身を置き、毎日を新鮮な気持ちで迎えています。
毎日、出勤するのがすごく楽しみで、凄くワクワクしています!

求めらえる業務とクオリティ、責任は非常に大きいですが、それは逆に期待値の高さでもあると思っています。
非常にプレッシャーを僕自身は感じていますが、今はこのプレッシャーを楽しめています。
会社として、いままでは受注業務が主な業務でしたが、今後はさらに一歩踏みこんで、メーカー(パブリッシャーや監督)と一緒に物を作るという、単なる受注業務にとどまらない!

発注された物をハイクオリティに作る → メーカー(クライアント)と一緒にハイクオリティな物を創る

※ModelingCafeでいうハイクオリティはニーズに合った物つくり、ニーズに応えるという意

っというフェーズに代わってくると思います。その第一歩が、私自身がクライアント常駐して一緒に物創りをするという、私自身の決意表明でもあります。

そんな中で、多くの受けきれないほどのプロジェクトの相談を受け、海外からの応募やプロジェクトの相談もあり、来期に向けた最高のスタートがきれそうな予感がしています。

今後はImmaのような、自社独自のコンテンツやキャラクター、世界観を創り出すような業務も増えてくると思います。
そういった未来に向けて、まずはメーカーやクライアントと一緒に物を創ることで、その哲学やノウハウを学び、私自身は次の未来へつなげたいと思っています。

本当に今後、ModelingCafeという組織、箱がどういった成長を遂げて、どういった人たちとどういったプロジェクトを成しえていくのか?
私自身、本当に楽しみで仕方がありません。5年目にして、ようやく新しいステージに立てた気がします!
さらなる5年を目指して!!!僕自身も成長を続けたいと思っています!

2020年4月23日木曜日

【イベント】Hive Online 2020

今日はGW期間中に開催されるオンラインイベントのHive Online 2020についてのご紹介です。


今回の発起人はAnimationAid藤原さん若杉さん
コロナの影響で暗いニュースが続く中で、何かみんなで出来ることはないか?
そんな相談を受けて、僕も快諾!「●SPECIAL企画 モデリングマスター座談会」で石井くん鈴木くんの僕の3名で座談会を開催させて頂けることになりました!

本当に詳細を見てもらったらわかると思いますが、豪華ゲストを迎えての3日間の集中コースです!
僕たちはトップバッターとして「何を見て、何を考えてモデリングしているか?」をテーマに実際に制作したデータやリファレンスとか?画面共有しながら見せられるといいなーっと思っています。


その他にもアニメーター必見のレッスンや座談会もいっぱい!盛りだくさんです!


暗いニュースが多いですが!みんなで有意義な時間を共有できれば良いな~っと思っています!
Hive Online 2020の応援よろしくお願いいたします!

2020年4月5日日曜日

【仕事】帰国して5年が経過しました。そして次のステージへ!!

ちょっと一人になる時間ができたので、以前から書こう書こうと思ってたエントリを書いてみようかと思います。ちょっと長文ですがお付き合いくだいm(_)m

2014年12月に帰国して、2015年1月からModelinCafeに移籍しました。
同年4月に福岡支社を立ち上げ、今月で丸5年が経過しました。

移籍して最初の5年が一つの区切りとして考えていました。最初の2年で上手くいかなければ、5年後は厳しいだろうなーっと。。。
ぼんやりしながら当時は考えていました。そんな移籍当初に立てた5か年計画がこちら!


最初の1-2年で基盤が作れないと、5年、10年先は厳しいだろう!そう思いながら、この5年は社内の基盤作り、実績作りに全力を注いでいました。

そして、ずっと働いてくれているアーティスト、スタッフ、途中参画してくれた方々のおかげもあって
目標の多くを達成することができました。もちろん出来たこと、出来なかったこと!
上手くいったこと、上手くいかなかったこと色々なことがありましたが、確実にModelingCafeというスタジオの基盤はできたと思います。実績も国内外に向けて十分に積み上げられたと思います。

これからは次の5年を見据えた計画を立てています。この5年で培った技術や知識を武器に次のステージへ進めるように、僕自身も立ち回らないといけないと思っています。

本社の運営や経営面、多くのことを色々な人に協力してもらいながら、この5年は全てのことに携わってきましたが
今後は本社の運営や経営面で少しずつ任せられる核となる方々が社内で育ち、外部からModelingCafeに参画してくれています。
制作する現場でも同様です。僕が全くかかわらなくても納期を厳守しクオリティを維持できる!案件を任せられるスタッフも育ってきています。
本当に心強いスタッフが育ち、外部からも参画してくれています。
「個の強さ」から、「個を生かした組織力の強さ」へとスタジオも変わってきています。

そして、少しづつですが僕自身が社内の事だけではなく、新しいことにチャレンジする余力が出てくるようになりました。

もともとModelingCafeの思想、特に代表の岸本の思想や理想でもあるのですが
国や地域、関係なくどこでも働ける環境を作る!
そして、僕の思想や理想でもある会社の枠を超えて働ける環境作り!チーム作りを目指しています。
その基盤がようやく5年かけて、少しづつですができ始めています。

その新しい試みの一環として、私自身がメンバー連れてチーム単位で、クライアント常駐する!別の会社で仕事をするというものです!


ただ業務委託するだけでなく、よりメーカー、パブリッシャーに近い位置で一緒に
プロジェクトを遂行する!ただ、場所が変わるだけでなく、メーカーやパブリッシャーに一歩踏み込んだ仕事をする!ミッションを成し遂げる!ことが一つの目標です!


以前、東京本社チームのメンバーでも同様のことをテストケースとして行いました。
その結果、僕自身は手応えを感じ、新しい働き方の形として確立できないか?真剣に考えるようになりました。

具体的な詳細は、まだ明かせませんがModelingCafeに在籍しつつ、別の会社(国や地域問わず)で働くワークスタイル、ビジネスモデルが作れないか?真剣に考えています。
言うは易しですが、実際に問題は山積みですし、解決しないといけないことも多いです。
※派遣業ではない!

そんなの出来ない!って言ってしまえば、、、それまでです。どうすれば出来るか?そこを考えるのが僕のお仕事です。目標を決めて、手段を考えて、実行する!これの繰り返しだと思います!

向こう5年は既存の事業基盤を成長させつつ、新しい別の事業基盤、働き方を確立する!
会社の枠を超えて働ける環境、チーム作りが僕の大きな目標の一つですね!

こういった夢物語を柔軟な思考で対応してくれる会社組織!そして、僕が不在になる中で頑張ってくれるスタッフや家族には本当に感謝しかないですね。

向こう5年で、ModelingCafeというスタジオがより魅力的で、グローバルに活動できるスタジオになるように微力ながら頑張ろうと思ってます!

とはいえ、こういった状況ですので、出来る限り外出や移動は控えて、出来る範囲でできること!を心がけて無理なく楽しみながら頑張れればよいかな?っと思ってます(^^;

次回は「出来ることをできる範囲で!」っということで、GWに行う
「Hive Online 2020 - 3日間集中アニメーションレクチャー&座談会」について紹介できればと思っています。


2017年1月31日火曜日

【CG】 動機の変遷 後編

前回からの働く「動機の変遷」に関するエントリーから1年半が経過していましたね。。。(^^;
あまりにも時間が経過していますので、前回のエントリーを覚えていない方!?
今回からはじめて読み始める方!?もこちらのリンクをご参照頂ければと思います。


前回までのあらすじw

【CG】 動機の変遷 前編
【CG】 動機の変遷 中編



今回はシンガポールでの海外就労、そして帰国に至る経緯など海外就労を一区切りさせた時の動機の変遷について紹介したいと思います。

人生で2度目の家族での海外移住です。正直、シンガポールという選択は僕の中では意外でした。
もちろん、もう一度オーストラリアに戻るということは考えていなかったので、そういう意味では海外就労を続けるためには、オファーのある会社がある国へ移住するしか選択肢はありませんでした。

そして、実際にシンガポールに住んで働き出して感じたことは「あ、悪くないかも!」ということでした。
就労当時はシニアアーティストも少なく、ここは日本か!?っと思うぐらい働きましたが、最初のプロジェクトであった「The Dark Knight Rises」の仕事を終えぐらいから、シニアのアーティストも増え始め、就労時間も10時出社、19時退社と平常業務に戻ることが出来ました。
その間は、家族と夕食を共にし、充実したワークライフとファミリーライフをおくれていたと思います。
そして、3ヶ月ほど遅れて、タジマッチこと田島光二氏がシンガポールで一緒に働き始めることになりました。

彼のことは学生時代から知っていましたが、一緒に仕事をするのはシンガポールが初めてです。
そして、彼とは僕がシンガポールに住んでいる3年間シェアメイトとして、家族の様にすごしていました。このあたりのエピソードは彼の執筆した「田島光二アートワークス ZBrush&Photoshopテクニック」にも掲載されているので、ご興味ある方は、ぜひ読んでみてください。

正直、シンガポールでの3年間は早かったですね。この頃は自分のため半分、家族のため半分という感じで働いていました。ただ、オーストラリアのプロダクションほど同僚アーティストのスキルレベルは高くなかったので、大きいタイトルの仕事には関われるけど、、、それとは反比例して、仕事のやりがい、自身のスキルアップという点では、業務を通じて得られる物は、それほど多く無かったです。
自身のスキルアップという点では、フリーランスとしての日本案件の方が、はるかに楽しかったですね。仕事の多くはPicaPixelsの帆足剛彦氏から頂いていた仕事がほとんどでしたが、一緒に仕事をしていたのが当時Blizzard Entertainment鈴木卓矢氏や日本を代表するモデラーや監督とのお仕事が多かったので、海外就労とは別の意味で充実した日々をおくれている自分がありました。

この頃からですね。海外就労自体が目的ではなく、ファミリーライフとワークライフのバランス、スキルレベルの高いアーティストと働きたいという目的を達成するための手段だということに気がついたのは。。。どこで働きたいか?じゃなくて誰と働きたいか?って言うことの方が、僕にとっては大事になってきていました。

そして、3年という期間があっという間に過ぎて、1つの転機がやってきました。子供の小学校入学です。様々な理由や思いがあり、この時に私たち家族にシンガポールに残るという選択肢は全くありませんでした。

レベルの高いアーティストと働きたい!というWeta Digitalへの特別な思い、子供の小学校入学というタイミング。ここで僕は妻と1つの約束をしました。もし、僕がWeta Digitalからオファーをもらえれば、家族でニュージーランドへ移住すること。もし、オファーがもらえなければ、帰国して日本で子育てをするということです。

結果的にはWetaからオファーもらえず、帰国する道を選びました。正直、帰国すると言う決断は、海外に初めて出るときと同じぐらい重い決断だったと思います。。。

ただ、帰国が決まった時点で、気持ちは完全に切り替わり、日本の業界発展に必ず貢献してやろう!!!っと決意していました。。。。が。。。。


っと言うことで後編の終了です。次回は最終回です。理想に近いワークライフとファミリーライフのバランスを実現させ、目標でもあった実写映画、大手海外スタジオでの就労などを経て、海外就労の大きな目的を達成した私自身が、どういった気持ちの変化で帰国を決断し、福岡オフィス立ち上げから現在にいたるまで。最終回ではその当たりの変遷について、ご紹介出来ればと思っています。

<後編の動機の変遷まとめ>
理想に近いワークライフとファミリーライフのバランスを実現させる→3年ほど充実した理想的な時間が続く→徐々に周りの環境に対して物足りなさを感じ始める→海外就労が目的ではなく、目的達成のための手段だと気付く→どこで働くのではなく、誰と働きたいか?→Wetaへの憧れ、強い思いが蘇る→結果的に帰国を決断→最終回へ続く



【前回までの動機の変遷まとめ】


<前編の動機の変遷まとめ>
単純に興味がある→ 3DCGが好きになる→自分で作ってみたいと思う→仕事にしたいと思う→安くて辛くても好きなこと出来れば満足→現状に満足できなくなる→エンターテイメントの仕事がしたい→日本で最高峰とい言われる職場で働けて満足→徐々に満足できなくなり、より自分が納得できる環境を捜し始める→中編に続く

<中編での動機の変遷まとめ>
自分が捜し求めていた環境にめぐり合う→新しい出会い、理想の環境、海外就労の継続を望む→ VISAの問題による海外就労の中断→家族との時間を犠牲にした海外就労継続の決意→WETAを筆頭にした海外大手プロダクションへの憧れ、就労を目指す→家族での国内残留か家族での海外移住かの決断を迫られる→海外就労の継続、家族でのシンガポールへの移住を決意→理想に近いワークライフとファミリーライフのバランスを実現させる→後編へ続く



2017年1月5日木曜日

【仕事】 新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます。
今年も一年、仕事に育児に精一杯、頑張ろうと思っています。
本年度も引き続き、ModelingCafeと北田栄二をよろしくお願い致します。







【ここからは独り言】
さてさて、今年は色々な意味で会社としても個人としても飛躍の年にしたいと思っております。
そのためには僕自身、色々なところで新しい取り組みに挑戦することになると思います。

当然、上手く行くこともあれば、失敗することもあると思いますが、とにかく目標に向かって少しでも前進できればと思っています。

今年の目標は「自分にとって新しいことに挑戦すること!」です。
デザイナーとして、スーパーバイザーとして、そして経営者として、常に僕自身は成長し続けたいと思っています。

徐々に、現場作業を離れ、自分自身で手を動かして物を作ることが少なくなりつつある中で
どんな形で現場に関わるのが、自分自身にとってベストなのか?スタッフにとってベストなのか???考えて行かなければ行けないですし、経営者としても、どう会社やチームを運営することがベストなのか?を考えていかなければなりません。

クライアント、ModelingCafe、制作スタッフ、その家族がどうやったら幸せになれるか???
そのための環境はどうすれば出来るのか???本当にそれに尽きると思います。

少しでもそういった環境、仕組みが作れるように、提供できるように、僕自身も日々成長して、新しい事に取り組んでいく必要があると思います。

そして、今年はどんな新しい仕事、新しい仲間に出会えるのか???いまから楽しみです!!!

2016年12月28日水曜日

【仕事】 仕事納めのご挨拶


【仕事納めのご挨拶】
帰国して丸二年が経ちました。今年も信じられないスピードで時間が経過しました。
それでも「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」をはじめ良い仕事、良いスタッフに恵まれて過ごせた一年だったと思います。

来年は僕が帰国して3年目です。5ヵ年計画の節目の年です。飛躍の年です!
そのためにはまずは良い仕事の確保!良いスタッフの確保のための、良い労働環境の提供!!!

これらの要素をさらに整えつハイクオリティなアセット、アニメーション、映像を届けられるように頑張ります!!!!

来年も皆様、引き続きよろしくお願い致します!






【ここからは独り言】
僕がMoldeingCafeに合流してから主に重点的に取り組んできたのが、労働環境の改善経営者とスタッフに対する意識改革教育と実践です。
このスタンスは来年もずっと変らないと思います。実際にこの2年で出来たこと、出来なかったこと本当に色々とあります。私自身も学ばなければいけないことが本当にたくさんあります!

それでも少しずつですが、私自身、手応えのようなものを感じ始めています。2年間まき続けた種が芽を出しつつあります。実際に芽が出て、花が咲き、実が実るか???それは来年からの2年間次第だと思っています。

ここまでは順調とは言えないですが、何とか自分が目標としてきた2年間の必要最低限の基礎工事は出来たのかなっと思っています。本当にこれからです。来年以降です。本当に大変なのは!

そのためには今まで以上に「良い仕事」を確保して、それらに必要な「良いスタッフ」を集めるために「良い労働環境」を提供することが必要だと考えています。

本当に本当に来年が僕自身の勝負の年です。しっかり結果が出せるように頑張ろうと思います。
引き続き、関係者各位、外部協力者のご協力を頂きながら、来年の今頃には「良い年」だったと言えるように、来年も一年、精一杯、仕事と家族との時間を楽しみたいと思います!!!

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

北田 栄二

2016年11月14日月曜日

【仕事】 勤務時間中のBGMとBGVについて

さて、久しぶりのエントリーですね。今年は毎月1回更新すると公言したにもかかわらず、、、この有様です(^^;

さて、本日のエントリーは先日、ツイッターなどでも少し話題になったBGMとBGVについてです。
僕の持論、結論から言えば

「残業せずに、納期守ってクオリティを担保してくれれば、どんな働き方をしてもらっても問題ない!」

っと思っています。

しかし、この働き方だと諸々問題が出てきます。作業中のBGMやBGVに関しては国内外問わず、規制していないスタジオもあれば、規制しているスタジオもあります。これは考え方、色々な意見、賛否両論あるかと思いますが、僕個人としての考え方は上記で述べた通りです!

とにかく福岡オフィスでは、個々人に最高のパフォーマンスを限られた時間で出してもらうようにしています。では、実際に私が管理しているモデリングカフェ福岡支社ではどうしているか???
  • 作業中はヘッドホンで音楽聴くのはオッケー。ただし、呼ばれて返事が出来る音量。
  • 作業中の映像見ながらの作業は原則禁止。
  • 作業中はBGMがわりに適度な音量でスタッフの選曲でスピーカーから音楽流す。
スピーカーからの音楽は日によって流れない日もあったり、なかったりとランダムですが、基本的には何かしら音楽がスタジオ内を流れている上体です。

え!?言ってることとやっていることが違う!!!矛盾してる!っと思った方も多いと思います。
そこで、なぜBGMがOKで、BGVがNGか?を少し僕の経験を交えて説明させて頂きます。

BGMがNGという会社は国内外通じて、僕は経験がありませんので、BGMも禁止しているスタジオは少ないと思います。
では、海外でもBGVがOKで、ながら見作業がOKなスタジオとNGなスタジオがあります。
僕の経験の範囲内ではAnimalLogicはNG(もしかしたら僕のチームだけ?かもしれませんが、実際に見ながら作業してて、コーディネーターに注意されたアーティストが居た)でしたし、DNEGでも作業中のBGVは原則としてNGでした。(実際には、お構い無しで映画とか見ながら作業してるアーティストも多々居た。僕も時々、見ながら作業してました。。。。そして注意された。。。)
Dr.Dに関しては特に規制はなかったです。その代わり、毎日、タップダンスの音がうるさすぎで、、、ノイズキャンセラーのヘッドホンが無料配布されたりしてました(笑

詳しくはこちらの「シンパパ孤立むえん!」 番外編 海外の残業 をご参照下さい。

なので、国内だけでなく海外でもBGVに関しては、意外とスタジオとして禁止しているスタジオも多いのかもしれません。それと同じぐらい許容しているスタジオもあるかもしれません。
ただ、海外の場合は結果が出ない場合は、レイオフと言う可能性もあり、色々な意味で働き方は個人の裁量に委ねられている場合が多いと思います。ただし、海外大手スタジオの場合は、残業できないのでビデオたれ流しで作業してても、定時には帰宅しなければいけない。(クランチタイムを除く)

では、日本での労働環境、就労状況を考えた場合はどうでしょうか???多くのスタジオで残業や休日出勤が行われていると思います。私自身は国内での自身の経験から、生産性の低い働き方、労働環境に疑問を持っていました。
私自身は日本で働いていた時は、BGMもBGVもたれ流しで、非常に生産性が低い働き方としていたと自覚しています。特にBGVは著しくパフォーマンスを低下させます。これは個人差あるかもしれませんが、私の経験談からです。
私たちの仕事は視覚を使います。やっぱり視覚を使う仕事で、視覚の妨げ(ながら見作業)になる事してたら、絶対にパフォーマンスは落としてしまいます。

それが顕著に出たのが、私が初めて海外就労したAnimalLogicでの経験からです。慣れない英語環境、慣れないソフトウェアと言うのもありましたが、ビデオをながら見している余裕はありませんでした。周りのアーティストのスピード、生産性に、ビデオ見ながらの作業では、まったく追いつけませんでしたし、僕よりも若いアーティストがガンガンアセットを完成させて行きます。必然的にBGVは見なくなりました。こういった経験も踏まえて、僕はBGMはOK、BGVは原則禁止にしています。

※誤解がないように言っておきますが、映像見ながらのながらみ作業でも、凄いスピードと生産性でガンガンアセットを仕上げるアーティストが居ますが、、、そういう人は本当に稀です。

さて、話を戻して以上の経験から、僕が自分なりに導き出した答えが、冒頭に述べた


「残業せずに、納期守ってクオリティを担保してくれれば、どんな働き方をしてもらっても問題ない!」

です。でも、実際に僕が管理している福岡オフィスでは、ある程度、ルールを設けて規制しています。それはなぜか?1個1個説明しますね。

【作業中はヘッドホンで音楽聴くのはオッケー。ただし、呼ばれて返事が出来る音量】
BGMについては、作業に集中するための手段、雑音を防ぐための手段として認めています。
実際にオフィスでも音楽を流しています。ただ、業務の妨げにならないように呼ばれて返事ができる状態を保ってもらっています。人によってはヘッドホンの音量を控えめにしたり、方耳のヘッドホンを外して、呼ばれた時に対応できるようにしたり、色々です。


【作業中の映像見ながらの作業は原則禁止】
これは上記でも述べたとおり、パフォーマンスの低下に繋がると考えているからです。
そして、僕の経験上、国内であるある「どうせ終電まで作業やらないと」みたいな感じで、チンタラ仕事してる風景を将来有望な若い子が古い風習に感化されて、同じような働き方をしてほしくない。そういうメンタリティで仕事してほしくないと言うのが一番にあります。成長スピードに影響出るし、勿体ないというか時間を無駄にしてるんじゃないかっと思うからです。

ただし、ソフトを習得するためのチュートリアルや案件のためのリファレンスであれば、勤務時間中に見る事を許可しています。ただし、作業しながらのながら見は禁止。出来る限り、作業する、見るを分けてもらっています。

【作業中はBGMがわりに適度な音量でスタッフの選曲でスピーカーから音楽流す】
これも賛否両論あるかと思いますが、私は会社の雰囲気作りとして、スピーカーから音楽を流しています。どうしても〆切前や作業が立て込んでいる時は、人間イライラしがちです。なので、スタッフの選曲で、色々な音楽を流しています。それでスタッフ間の会話(雑談)のきっかけになればよいと思っていますし、お客さんが来社した時にカフェっぽい雰囲気を感じてもらえれば良いかなっと。

※矛盾するかもしれませんが、雑談することでスタッフのパフォーマンスの向上や業務におけるストレス緩和を狙っています。


まー、会社規模が数名~10名未満であれば、何の規制もなく個々人に裁量を委ねるのですが、会社規模が大きくなるにつれて、個々人に裁量を委ねてしまうと、多くの場合がダラダラ働く人が殖えて、どんどん夜型に移行してしまうという日本特有の現象が起きるのと、定められた時間できっちりと結果を出すと言う働き方を一度、身に着けてもらいたいと言う思いもあり、BGVに関しては、福岡オフィスでは禁止しています。
要はとにかく残業をさせないための手段の1つ、パフォーマンスを向上させるための手段としてBGVを禁止している訳です。本音を言えば、そういったこと全て踏まえて、自立独立してくれれば、言うことないのですが、働き始めて2年未満のスタッフにそれらを求めるのは酷だと言う僕の判断で、規則として禁止しました。全てのスタッフがフリーランス(自分を自分で経営できる状態)になって、自立できれば禁止する必要もなくなるかもしれませんし、そうなってほしいと思っています。

まー、BGM、BGVに関しては人それぞれ、色々と考え方あると思いますが、私自身は自身の経験と国内外の文化、習慣などを考慮して、現状、最良の選択をしているつもりではいますが、、、さてさてどうなりますか(^^;

作業中のBGMやBGVに関しては、色々と意見や考え方があると思いますので、この場が意見交換のきっかけになれば良いなっと思っています。実際に福岡以外の支社ではBGVの扱いに関しては、私自身結果を出せていない部分でもあり、色々な方の意見を参考にしたいと言うのもあります。