以前から企画していた新コーナーです。 日本人が海外で働くためのブログ、エントリーを基本に書いてきましたが、今回はその”逆”で、外国人が日本で働くためには?とう切り口で、日本で働いた経験がある現役の外国人アーティストにインタビューを試みました。
外国人が日本で働くためには何が必要か?日本企業は何を変えるべきか?など大胆にインタビューを行いました。
今回の第一回目は、日本人の妻を持ち日本語、英語、中国語を自在に操る現役アニメーター。LucasAnimationSingapore、ILM(US)を経て現在はBlueSkyStudioでアニメーターとして、活動されているジェーソン・ホー氏にインタビューを試みました。
※今回のインタビューは個人、企業への配慮を考え企業名や個人名など一切公開しない予定でいましたが、彼の好意で会社に直に問い合わせして頂き、本名、企業名を公開しても大丈夫との承認を頂きましたので、今回のインタビューは企業、個人名を公開した形でのインタビューとなります。
-Please introduce yourself and give us a brief summary of your work experience.
自己紹介と簡単な職歴の紹介をお願いします。
My name is Jason Ho. I am a Singaporean currently working in the
US for Blue Sky Studios. I've also worked at Industrial Light + Magic in
San Francisco prior to joining Blue Sky.
私の名前はジェーソン・ホーです。私はシンガポール人です。私は現在アメリカのブルースカイスタジオで働いています。そして、私はサンフランシスコのILMで働いた後、ブルースカイスタジオに入社しました。
-What was your job title and your responsibilities? How long did you work in Japan?
あなたの職種と役割を教えてください。また、あなたは日本でどれぐらい働きましたか?
I work as an animator at Blue Sky Studios and we're supposed to
animate for the project that we're in. I worked in Japan for 4 months
only.
私はアニメーターとしてブルースカイスタジオで働いています。私達の役割はプロジェクトのためにメニーションを作成することです。私は日本で4ヶ月だけ働いていました。
-In general, how did you feel about working in Japan?(or more specifically, pros and cons?)
あなたは日本で働いてみて、どう感じましたか?具体的に長所や短所などあれば教えて下さい。
I was very lucky to work for the people who came from Square USA.
My immediate boss was very open to running his team through the western
approach so I was spared a lot of Japanese workplace cultures which can
be quite counter productive at times.
私はスクウェアUSAから帰国した人たちと一緒に働くことが出来て、非常にラッキーでした。私の直属の上司は非常に解放的で、彼のチームを運営させる上で、欧米式のアプローチを行っていたので、私は時々、生産性を高めることが出来、
日本の職場文化の多くを免れました。
-What do you think are the differences between the working styles of Japanese companies and western-based companies?
あなたは日本の企業と欧米の企業のワークスタイルの違いについてどう思いますか?
The company that I was working in was quite small, so we were more
or less required to do more generalist work whereas in western-based
companies tends to pigeon hole you into your skill set.
Another thing I noticed is that they weren't very open to suggestions
and opinions from 'junior' people. At the same time, there could be a
lot of reasons for that. (Scheduling restrictions or maybe the client
has something very specific in mind)
私が働いていた会社は非常に小さかったので、私達の会社は欧米ベースの企業でハトの穴にスキルをセット(スペシャリスト化)する傾向がある一方で、多かれ少なかれジェネラリスト的な仕事をする必要がありました。
もう一つ私が気づいた点は、 彼らは”ジュニア”からの提案や意見に対して、あまり好意的ではありませんでした。同時にいくつかの理由があったのかもしれません。
(スケジュール的な制限、またはおそらくクライアントに対する特別な心情か何か。)
-What elements do you think Japanese companies should change to improve the working experience of foreign artists?
外国人アーティストが日本で働くためには、日本企業は何を変える必要があると思いますか?
First thing I would say is to change the working hours of CG
companies. Most companies usually start super late (around 10am - 11am)
and ends their day at 9-11pm. This leaves the artists with completely no
personal life after work hours. Psychologically, it would burn the
artist out very quickly and would therefore impact the artists'
productivity in the long run.
Be more open to ideas from employees and encourage idea brainstorming
within the artists. It would definitely help the team grow as a whole.
まず最初に私は映像プロダクション(CG関係)の労働時間を変えるべきだと言いたい。ほとんどの会社は始業時間が非常に遅く(10時から11前後の就業開始)、そして終業時間は21時から23時ごろです。
これはアーティストが勤務時間後に個人の時間(生活)をまったく持てないことを意味しています。
これらは心理的にアーティストを非常に早く燃え尽きさせます。したがって、これらはアーティストの生産性に長期的な影響を与えるでしょう。
従業員からのアイデアをより開放的にする。私はアーティスト内でアイデアのブレーンストーミングをお勧めします。それは間違いなくチーム全体としての成長に役立つだろう。
-What elements do you think are necessary in an artist if he/she wants to work in Japan?
外国人アーティストが日本で働くためには、何が必要だと思いますか?
1) Speak Japanese. If not, work for a company that has translators.
2) Good health. Trust me, you're going to need it to last there.
3) Be open to their culture. The Japanese are very different culturally as compared to the western society.
1)日本語を話してください。もし、話せない場合は通訳を持つ会社に勤めると良いでしょう。
2)健康第一!私を信じて、あなたはそこに続くために、それらを行う必要があるでしょう。
3)彼らの文化に心を開いて下さい。日本人の文化は欧米の文化と非常に異なっています。
-Including myself, many Japanese artists have been leaving the country to work overseas. How do you feel about this?
私自身も含めて、多くの日本人アーティストが海外で働くために、日本を離れています。それについてどう感じますか?
I don't think that's the case. A lot of Japanese artists I know
tend to stay in their own country for multiple reasons. Language being
the main reason they shy away from applying to western companies. I do
feel that the companies should definitely think of a new approach to
making the artist's lives better if they are serious about building on
their animation/growing industry.
私はそのケースを考えません。
私が知っている日本人アーティストの多くは複数の理由から、自分の国に滞在する傾向があります。主な理由は言語です。彼らは非常に恥ずかしがり屋で欧米企業から離れています。
私は、企業は間違いなく、彼ら(アーティスト)がアニメーション/成長産業においてビルドアップ(構築)を真剣に考えている場合、アーティストの生活を良くするために新しいアプローチを考えるべきであると感じています。
-Please give a message to those who are willing to work in Japan or
those Japanese artists who want to work outside of Japan.
日本で働きたい外国人、もしくは海外で働きたい日本人に対して、メッセージをお願いします。
To those who want to go to Japan, be prepared to work long hours.
I'd advice you to stand up for your own rights. Asking for a compromise
whereby you come in earlier and leave earlier so that you have a normal
life.
For those who want to work outside Japan, brush up your English and
don't be afraid to take that first step. I personally feel that once you
step out, you won't look back.
日本で働きたい人へ、長時間働くための準備をして下さい。私はあなた自身のために立ち上がることをアドバイスしたい。早く来て早く帰ることで、以前のような通常の生活を維持するための妥協を求めてください。
日本国外で仕事をしたい人へ!英語力を磨いてください!そして、最初の一歩を踏み出すことを恐れないで下さい。私は個人的に、あなたは一度降りると感じて、後ろを振り返らなくなるでしょう!
Thank you for featuring me in your blog!
私をあなたのブログに取り上げてくれて、ありがとう!
以上がインタビューになります。私自身、英語に関しては、まだまだ未熟な部分が多々ありますので、翻訳に間違いがあるかもしれません。メール、コメント欄より、ご指摘頂ければ、後日修正いたしますので、お気軽にご指摘頂ければと思います。