ボーンデジタルか出版されている「大聖堂を建てよう 制作に役立つゴシック建築の仕組み」です。
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僕自身は「書評」と言うことをやったことがなかったのですが、今回はボーンデジタルからお話を頂き、ブログという形で、こちらの本をご紹介させて頂きたいと思います。
この書籍では、ゴシック建築における基礎、歴史、構造物の名称や建築様式など細かく解説されています。
フランスの十字架平面図とイギリスの十字架平面図の違い、非十字架平面図など。
横断アーチや四半円アーチ、リブヴォールト、ヴォールトの進化、 尖塔、バラ窓についてなど、ここで紹介することはごく一部ですが、事細かく説明されています。
特に僕が読んでいて参考になったのは、基礎工事や、構造上の仕組み、排水路の仕組みなどについてです。
こういう知識は、建物を壊したモデルや、実際に壊す際の内部構造に説得力を持たせるために必要な知識です。
僕の専門は背景なので、当然ですがこういった専門的な知識は作品やプロジェクトによっては必要になってきます。
また、自分でこういった中世の建築物、お城、教会などをデザインする時にも、この本で紹介されたような知識があって制作されたモデルと、なんとなく表面だけを真似て作ったモデルでは、説得力に差が出ます。
この書籍で書かれていることは非常に専門的に紹介されていますので、CGアーティストにそこまで細かい知識が必要なのか?という部分もあるとは思いますが、背景制作に役立つ書籍であることは間違いありません。
専門書ということで、お値段もそれなりにするとは思いますが、もし、ご興味があるようでしたら、
お手元にとてご購入を検討されてはいかがでしょうか?
本の中身はこんな感じで、図解と解説がセットになっていて非常にわかりやすい書籍になっています。
表紙 |
天使、精霊、悪魔の彫刻 |
排水路について |
垂直性の演出と支柱の建築 |
尖塔の構造 |
また、今後もブログを通じて、自分が気になって購入した本や制作に役立ちそうな本など、紹介できればと思っています。