今日はちょっと物議を呼びそうな表題ですが、これも日本の映像業界のためと思い物申したい!!!
僕は将来的には日本に戻って海外の技術を日本に持ち帰りたい。
日本でもハイレベルなCGを作りたい。日本の映像業界の労働環境を良くしたい!っと常々ブログを通じて発信してきました。
そして、日本で働きたいという外国人は非常に多いです。また日本の映像プロダクションは日本で思っている以上に、海外でも有名です。
僕もそういう意味で日本と海外プロダクションの架け橋になれればと思い、日本で就職したいという外国人に、いくつかの日本のプロダクションを紹介しました。
この時、僕は日本と海外のプロダクションの違いや、労働環境の違いなど、事細かに外国人に説明した上で、日本のいくつかのプロダクションを紹介します。もちろん、相手もそういった違いを理解した上での応募です。
しかし。。。。残念なことに、紹介した多くの外国人の友人からは、怒りのメールが僕の元へ届くことがほとんどです。。。
これは僕にとっても非常に悲しい出来事ですし、今後、こういったことが続けば、優秀な外国人アーティストを日本に招くことは非常に難しくなってくると思います。
怒りの内容の多くが、コントラクト時のオファーの内容です。友人たちが共通して言うのは、敬意の欠如です。
具体的な部分で言えば、例えば前職、職歴を無視したかの様なオファー。
正直、日本で海外と同じ収入を得ることが出来るのアーティストは国内でも一握りのアーティストだけだと思います。
しかし、僕が友人から聞かされるオファーの内容は、日本人の僕ですら、驚くような内容のオファーがほとんどです。。。。
例えばですが、CG歴が10年以上のシニアアーティストが日本の会社に応募したとします。提示されたオファーの内容は、新卒以下(海外大卒の基本給以下)の内容。ひどい場合はランナー以下という人もいました。。。。
僕は聞き間違いでは!?っと耳を疑う内容のオファーです。。。
応募した友人の中にはDDやアメリカ大手プロダクションやAnimal Logic、Wetaで働いた経験を持つ人も居ます。
確かにいくら文化や労働環境の違いはあると言えど、さすがに10年近い経歴を持ちながら提示されたオファーが新卒扱い、ランナー以下だと、僕の友人にしてみれば馬鹿にされたように思うのも無理はないかもしれません。。。
これは僕の勝手な推測なのですが。。。
採用側「う~~ん、この人は、凄い経歴持ってるけど、日本語話せないし、うちの会社のやり方は全く知らないだろうから、契約期間と給料は×ヶ月と×××万円ぐらいかな?」
これは勝手な推測なので、間違ってたらすいません。でも、これってどこかおかしく無いですか???
その会社に無い経験、知識、技術を持っている応募者が、その部分を評価されていない???
むしろ、その会社に無い部分を持っているからこそ、そこが評価されるべきだと思うんです。
日本のプロダクションでは外国人を採用した経験が少ないためか
外国人(日本語が話せない)に対しては、過小評価している部分があるのでは?っと推測しています。
例えば応募してきた外国人が台湾、韓国、シンガポール、インドなどのアジア諸国の出身者であった場合などは、物価の違いから安易に安い金額を提示しているように感じます。
しかし、アジア人でも僕よりも遥かに凄い経歴を持った人はたくさん居ますし、実際にそういった友人も日本の会社に応募しました。。。しかし、提示されたオファーは。。。。(^^;
これも僕の推測なのですが、日本のプロダクションは応募してきた外国人に対して、裏取り、経歴の確認などが不足しているのでは?っと勝手に推測しています。
そこで、僕は日本のプロダクションで特に人材採用をする立場にある人にはLinkedInのアカウントを持つべきだと思います。
LinkedInというのはビジネスに特化したSNSで、海外で活動するデジタルアーティストは、ほとんどがLinkedInのアカウントを保持しています。このSNSを利用して、人材募集の情報を得たり、ネットワークを利用した就職活動を行います。
また採用する側も、LinkedInを使って、応募者の裏取りを行う例も少なくありません。例えば、応募者の中に目ぼしい人を見つけた場合。
1.LinkeInを使いリクルーターは自分のコネクションで応募者と一緒に仕事をしたことがある友人を探します。
2.応募者と一緒に仕事をしたことがある友人に、応募者の技量、知識、人柄などを尋ねます。
3.裏取りがとれ、優秀な人材だと判断されれば、インタビューへと発展します。
また、自分のコネクションに友人が居なくとも、アカウントを持っていれば、応募者がどういった職歴の持ち主か?どういった仕事をしてきたのか?ということを調べることが出来ます。
日本では、転職の際には、多くの人が前職の給料を聞かれ、ある程度、前職を考慮して、新しい会社での給料が評価されます。
これは海外のプロダクションにおいても、当たり前のことです。しかし、僕の友人の多くは、前職の給料や職歴、デモリールのブレイクダウンなどを聞かれることなく、簡単な電話面接の後に一方的にオファーが提示されたようです。
もちろん提示されたオファーというのは会社の規則、基準にのとった内容だと思うのですが、前職の給料とあまりに金額の差がある場合は、日本のプロダクションも応募者に対して、その理由や会社規定にの取ったオファーであると説明する必要があるのかもしれません。
日本の会社の面接と海外の会社のインタビューは、僕の経験の範囲内では全く違った内容です。
(この辺の違いは次回のブログで紹介したいと思います。)
もし、今後グローバルに展開するために、外国人の採用を考えているのであれば、ぜひ人事採用の立場にある人はLinkeInのアカウントを持って頂き、応募者について、どういった経歴を持っていて、どのような仕事をしていたのか調べる努力をしてほしいです。
日本では守秘義務の問題から、アーティストがLinkeInのアカウントを持つことを嫌う会社も多くありません。それは守秘義務の都合上、秘密を守りたい会社の立場になれば、理解することは出来ます。
しかし、採用する側の立場の人間がアカウントを持っていない、応募者の裏取り、経歴が履歴書以外で判断できない。
っというのは、少しきつい言い方かもしれませんが、僕は採用する側の怠慢ではないかと思います。
今回は物議を呼びそうな内容になってしまいましたが、採用する側の立場の方の心の片隅にでも残ればと思い、今回はエントリを書かせて頂きました。
出来ることであれば、今後も優秀な外国人アーティストが日本で働くチャンスを得ることが出来ることを願っています。
外国人ですが、日本は厳しいですね
返信削除日本人の10年戦士でも、同じく敬意など払われない。
返信削除優秀な人材を欲しがっているが、給料はでくの坊達と変わらない。
黙って沢山卵を産むニワトリが欲しいだけ。
これは暗に「面倒だから来るな」と言っているのではないかと想像します。
返信削除実際海外アーティストは面倒ですよ、専門性高すぎるし、日本人に比べりゃ我が強いし。あのリード嫌だ、このショットやりたくない、ガンガン言いますよ。日本ならあり得ないでしょう(ーー;)
それでも雇うメリットはクオリティの向上ですが、日本はまだそのクオリティを求めてないと思う。
あと2-5割のクオリティの向上に10倍のバジェットを払わないと思う。
アーティスト目線だと、日本に行きたいと言ってもらえると凄く嬉しいし、人材交流はとてもメリットが多いんですけど
会社目線だと、うーん…。
給料が安いのは、経営者の搾取です。
返信削除経営者に聞いてみて。
給料が安い、休日が少ない、納期が早い、残業が多いのは、
文化ではなく、搾取する側のシステムです。
我々の時代は、そんなのを文化と呼ばないようにしたいものですね。
外国人が評価されないのは、
日本の伝統です。
もう通じないけど、経営者側にはまだまだ
そんな感覚あります。
ここを読んでおられる方々は、
そんな経営者にならないように、心から願うものです。
そして経営者は、デザイン、映像など、
わかる人が必要です。
ピクサーのような企業は、残念ながらあと、20年かかかるかもです。
そんなにおかしいことでしょうか。
返信削除日本に限ったことではないと思いますが。
例えば、日本でそれなりに経験のある人間が、海外でいくら営業をしても仕事がもらえないことなど当たり前です。
日本でそれなりに有名な俳優でも、ハリウッドにいけばエキストラに毛が生えたような扱いです。
「一流の中の一流」の人であれば、どこの国でも、最初から認められます。
しかし、「二流以下」あるいは「かろうじて一流」というほとんどの人は、現地で経験を積み、現地で認められてこそ、現地でそれなりの待遇が得られるのです。
つまり、「一流中の一流」でなければ、「経歴」なんて、役に立たないと思います。
「東大で○○の研究をしてきた。いくつか論文も発表した」程度では、就職できずにフリーターになる人もいます。
「ノーベル賞を取った」なら、どこの世界でも認められるでしょう。
くだらないオファーがあるということは、その人は「一流の中の一流」ではないということだと思います。
「経歴」を武器にしたければ、まず、「一流の中の一流」になる努力をすべきではないでしょうか。
僕も上の方の考えに同じです。
返信削除国が変われば、自国で絶賛されてようがされていなかろうが
そこでどれだけ頑張れるか?どれだけ力が出せるかです。
経営者の搾取って・・・。
返信削除日本のCG業界の社長さんで、そんなに景気のいい人を
みたことがないですけどね。
結局、権利を持ってる仕事でないかぎり、
労働時間でしかお金をとるすべがないですからね。
IT業界とは違います。
このブログで取り上げるにふさわしい話題だと思いました。以下の2点について同意します。
返信削除「日本のプロダクションで特に人材採用をする立場にある人にはLinkedInのアカウントを持つべき」「日本のプロダクションも応募者に対して、その理由や会社規定にのっ取ったオファーであると説明する必要がある」
この2つの問題は「日本のプロダクションが外国人とどうコミュニケーションを取るか」という問題であって、外国人に他国と同じ水準のオファーをするかどうかとはまた別に考えるべきではないでしょうか。
日本の現場の状況を知らずに応募して、なぜこんな低いオファーしかもらえないのか、と不満を言っている方達の気持ちはよく分かります。でも怒る前にバケーションでも何でもいいから日本に行ってみて、そこで暮らせるか、そして働けるか自分で考えてみる、という方向に現状持ってくしかないんじゃないでしょうか。それが日本で何ができるかを考えるために最も有効な手段ではないでしょうか。
その手間を惜しむくらいなら、果たして日本で働く価値があると言えるでしょうか。日本を出て海外で暮らしている人たちも、いきなりヘッドハンティングされたというような人以外は、それぞれ準備なり覚悟なりを持って渡航されたのではないでしょうか。外国人が日本に来る場合にも同じことが当てはまると思うのですが。
経営者の搾取。昔はフェラーリとか乗り回してたらしいけど。今はどうだろう。売れっ子プロダクションの社長の年収知ってるけど、まぁ夢のない業界だよ。
返信削除確かに各国のVFX業界ではLinked-inを始めとした人員採用の流れができていて、新たな知識やスキルを持った人たちがそのストリームを流れている感じですね。
返信削除日本でも人を採用するときにすでに出来上がっているそのスキームを利用しないのはもったいないですね。
大変興味深く読ませて頂きました。
昨日意見を書こうかどうか悩みましたが、皆さんが言いたい事をすべて言ってくれていました。匿名の皆様は私同様、北米10年戦士だと思われるのですが、そもそも、日本のHRにはFilm production coresを受けたHRがいませんよね?その下で働くのと、知識のない方の下で働くのは大手の方なら身にしみて分かっていられると思います。採用のしかたが日本とは異なります。
返信削除北米でVISAを取る為の資格は日本よりもっと厳しく、仕事を続けていくことに関しても、VFXは全てプロジェクト単位での契約の為3Dアニメーションよりもかなり短い期間です。どなたかが仰ったとおり、日本で満足な仕事が取れなずに、文句を言われる方たちは外国で働くという事を安易に考え過ぎなのだと思いますよ。北米の日本のみなさん、大学の学士をもち、かつ必死でコミニケーションを取るための語学力をつけ、かつ経験と技術力のすぐれた人だけが生き残れるのではないかと。置き換えれば、それが出来ない外国人が日本で働くことも又不可能なのではないでしょうか?
現に私の隣の英人は日本語を学び、新人研修をへて、日本人式でにほんで数年皆様ご存じの会社で働いていたそうです。そういう努力なしには外国のを採用するのはどこの会社でも難しいと思われます。採用側だけの問題ではなく、働く側の努力も必要ではないでしょうか。北米でも、英語が話せて、かつ現地に住む人、VISAが必要がない人、それでも見つからなければ特別プログラムで簡単にVISAが取れる国の人(NAFTA)、給料が安いかつ経験がある順序がありますからね。
この記事の言ってる事が全く同意出来ないです。応募する外国人は日本のこのプロダクションで是非とも働きたい!と思ってコンタクトをしてきて受け入れる会社がこの値段でなら雇ってもいいよと言ってきてるわけですよね。それで何で怒り狂うんでしょうかww 逆にうけます、それ。 日本のプロダクションがそういう人を求めて無いのに物申すって言ってLinkdinをやれよって何か考えが低レベルでは無いでしょうか?日本での仕事で会社側が積極的に外国人の高スキルの人材を高値で採用しまくってビザや日本語のフォロー等々の手間をかけてまでやれる財力も案件ほぼ皆無かと思います。個人的にはこういった日本のガラパゴス的なCGの仕事は大好きです。完全分業でサービス残業が無く海外で仕事を探せば良いだけでわざわざ日本に来てまで仕事する必要は無いのではと思います。海外のやり方を日本でやろうと思って日本の会社の中で海外ではこうなんだ!だから日本のCGは遅れてるんだ!忙しくてみんなが頑張ってやってる中で残業代も出ないしとさっさと帰っていったりとかされたら本当にウザイだけですわ。そうなると外国人や海外経験の日本人でも採用するのに躊躇するでしょうに。
返信削除そういったわけでそういうやり方が好みなら一生海外で働いて暮らせば何の問題も無いでしょう。
興味深く読ませてもらいました。毎度ありがとうございます。
返信削除この問題は難しいですね。海外の有能な方が日本でもスムーズに仕事が出来れば、世界の良い文化も流れやすくなりますし、日本のアーティストにもとても刺激的な事だと思います。
しかし、お金の面では難しいですね。英語だから扱いにくいと言う事よりも、会社としてその能力が売り上げに直結しなければ採用が難しいでしょう。
日本でそれほどの仕事がないのも事実ですし、日本ではまた別の能力が評価されるという事ではないでしょうか。
仕事って技術だけでなくコミュニケーションが大事ですから日本語が話せない=仕事ができないになってしまっても仕方がない事です。
海外の有能な方を受け入れるには、それだけの仕事が日本で動かない限りは、海外アーティストが理解する意外ないかと思います。
とは言え、今後の日本では世界を視野に仕事を広げていかないといけないと思いますし、北田さんの考え方はとても共感できます。
日本国外で働いている者です。
返信削除日本のCG業界に海外のスタイルを吸収させたいという熱意は伝わるのですが、海外と日本の違いや優劣を語るには、それなりの責任を背負う覚悟が必要だと思います。
筆者様の場合、まだ海外の企業で人を指導する立場に居られるわけではなさそうですが、その状況下で集められる情報は、海外で働いている友達などから採集できる程度のものです。
[日本と海外のパイプラインの違いについて]の話などはその典型で、1ヶ月働いてしまえば誰でも理解できることだと思います。私の経験上、この手の話をするのは職場を頻繁に変えている(変えざるを得ない)方で、いわば会社のコアメンバーではない人間がほとんどです。
本当に日本の業界を動かしたいという事であれば、本人が必死で学び、海外企業内で自身が指導、何かを生み出せる立場に成長してはじめて何かを日本に還元できるのではないかと思います。
海外のパイプラインに単純にのっとって、スーパーバイザーやリードから指示をうけて作業している人間が日本企業に何か還元できることは、あまり中身のない情報と個人スキルだけです。
私達が日ごろ使っているシェーダーを使える人はたくさんいますが、作れる人はあまりいませんよね? 筆者様が日頃、日本のCGアーティストに与えている情報は、現状日本に存在しないシェーダーの使い方であって、そのシェーダーの作り方ではありません。
使う人がいても、作る人がいないので結果、状況が動くことはありません。
前述にも申し上げましたが、誰かに情報を与えるには、本当の意味での知識、経験、覚悟が必要です。特に今回のようなナーバスな問題は相当に熟練された方でないと、ブログに乗せてしまうのはどうかとおもいます。日頃思っていることを脈絡なく書くブログならまだしも、日本の業界を変えたいなどと申し上げておられる以上、記事が少し浅はかではないでしょうか。
本当に日本の業界を動かしたいのであれば、現状誰かに構っている暇はないかと思います。私自身、今置かれている環境でどうやって自分が成長していくかで頭がいっぱいです。
タイトルにもある武者修行を優先し、自身が十分に成長されたうえで、発言されてはいかがでしょうか。
頭が硬い人が多いみたいですね。日本人も我慢してるんだから我慢しろといった村八みたいな意見は論外だと思います。これが業界の現実であり、ブレイクスルーを阻んでいる原因なんじゃないですか?
返信削除日本と海外の実力差の部分を無視して議論しても意味がないと思います。
いつも読ませていただいています。ありがとうございます。しかし今回の内容はあまり共感できない部分がありました。
返信削除私は日本で仕事をしていますが、そもそも外国人をあえて雇いたいと思っているプロダクションが日本にはほとんどないと思えます。積極的に外国人を雇用している会社というのも耳にしますが、コミュニケーションの問題から日本人を優先的に雇用する会社の方が多いのではないかと。「敬意の欠如」「前職の給料や職歴、デモリールのブレイクダウンなどを聞かれることなく、簡単な電話面接の後に一方的にオファーが提示された」と書かれてますが、明らかにそれはおかしいというか、その会社がひどく失礼な気もします。もしくは、やはり最初から外国人を求めていないのかもしれません。ひょっとすると今回の記事は、日本のプロダクション全体に呼び掛けているようなタイトルですが、実のところは特定の会社に云うべきことだったのではないでしょうか?
>採用側「う~~ん、この人は、凄い経歴持ってるけど、日本語話せないし、うちの会社のやり方は全く知らないだろうから、契約期間と給料は×ヶ月と×××万円ぐらいかな?」これは勝手な推測なので、間違ってたらすいません。でも、これってどこかおかしく無いですか???
これも、別におかしいことではないと思いました。いくら海外で有名な作品に携わっていたとしても、その日本の会社で役に立つかどうかは分かりません。海外は分業制が進んでいると聞きますが、日本ではそうではない会社が多くあります。「その会社に無い経験、知識、技術を持っている応募者が、その部分を評価されていない???」と疑問をお持ちのようですが、日本の不景気、予算不足も大変な状況で、大抵は求められるのは即戦力、すぐに利益に結びつく働きです。長期的な目線で雇用できれば理想的ですが、なかなか厳しい会社が多いんじゃないかと思います。
提示されたオファーについて言及されていますが、日本全体での平均給与もここ10年でどんどん下がっていますし、この業界は日本全体の中でも低い方です。日本人でも10年近いキャリアを持っていても、実際に驚くほど給与が低い人も実際いますから、一概に評価が間違っているとも言えないのではないでしょうか。(経営者の搾取、というコメントがありましたが、自分はこれは少し話の的がずれていると感じました。)
海外の会社のインタビューの話には興味あります。次回更新楽しみにしています。失礼いたしました。
数度2011年12月30日金曜日のブログに投函したのですが、弾かれてしまったようでこちらに再投函します。
返信削除手違いでしたらすみません。
------------------------------------------------
遅くまでご苦労様です。
2011年12月20日火曜日に投稿されたブログ内容について、幾つか思ったことがありました。
私は、貴方がかつて在籍していた会社に数ヶ月前まで在籍していました。
在籍時、今回ブログに書かれたような話を、同一でない外国人労働者から数年に渡って度々聞きました。社内でlead~といった肩書きを持たない人たちばかりでしたが、皆5年~10年程度米国や欧州の同業界で就労経験がありました。その中の数人は肩書きを持っていた人も居ましたし、あなたの書かれた感想(敬意の欠如)を、大小は有るにせよ告白しています。
こういったことは、組織の成り立ち、考え方や経済状況にも大きく左右されると思いますが、
[その会社に無い経験、知識、技術を評価されていない?]
といった思いを、少なくない外国人が働き始めて(しかも私が聞いたの就労直後に)抱えたのは確かです。もちろんそうじゃないハッピーな人もいたと思います。
その会社に属する前まで立場や考え方が違う人達が、しかしそこに就労し、働いている間に持つ似たような感想に共通した問題が有ると私も考えます。
受け入れる側とられる側、どちらか一方が悪いのでは無いでしょうが、貴方が問題提起したことはとても意味があると思いますし、現在の立場が高くないからそういうことを思った、という短絡的なことでもないと思います。
外国人労働者を不幸な形で排斥するようなことは、特にこの業界にとっては命取りになりかねないので、願わくばそういう不満を持たれないために、少なくとも
[前職の給料や職歴、デモリールのブレイクダウンなどを聞かれることなく、簡単な電話面接の後に一方的にオファーが提示された]
のようなことは無くなった方が良いでしょう。これは未だにあります。
前職の内容に自身のない人には、口先で職歴が手に入るいいチャンスかもしれませんが、その他の人にとって弊害が大きすぎる問題です。
人事はプロジェクトに適した人間をきちんと選別する知識と、それを役立てる義務があるはずです。
逆に言えば、そういう問題だと思う点を気がついた日本人がコンタクトを受けた外国人や日本の組織に、ある程度こういったブログで共有した上で、自分なりに伝えていけば就労時の不幸なすれ違いが少なくなっていくかもしれないと思います。
現在私も、日本で働きたいといってきた外国人には、貴方が書かれたような問題点や、働くときに気をつけるべきことがいくつか有るよ、と伝えるようにしています。
あなたのこれからの修行と成果がより大きなものになりますように。
最後まで読んでもらい、ありがとうございます。