2012年5月4日金曜日

外国人が日本で働くためには! 第一回

以前から企画していた新コーナーです。 日本人が海外で働くためのブログ、エントリーを基本に書いてきましたが、今回はその”逆”で、外国人が日本で働くためには?とう切り口で、日本で働いた経験がある現役の外国人アーティストにインタビューを試みました。
外国人が日本で働くためには何が必要か?日本企業は何を変えるべきか?など大胆にインタビューを行いました。



今回の第一回目は、日本人の妻を持ち日本語、英語、中国語を自在に操る現役アニメーター。LucasAnimationSingapore、ILM(US)を経て現在はBlueSkyStudioでアニメーターとして、活動されているジェーソン・ホー氏にインタビューを試みました。


※今回のインタビューは個人、企業への配慮を考え企業名や個人名など一切公開しない予定でいましたが、彼の好意で会社に直に問い合わせして頂き、本名、企業名を公開しても大丈夫との承認を頂きましたので、今回のインタビューは企業、個人名を公開した形でのインタビューとなります。


-Please introduce yourself and give us a brief summary of your work experience.
自己紹介と簡単な職歴の紹介をお願いします。

My name is Jason Ho. I am a Singaporean currently working in the US for Blue Sky Studios. I've also worked at Industrial Light + Magic in San Francisco prior to joining Blue Sky.

私の名前はジェーソン・ホーです。私はシンガポール人です。私は現在アメリカのブルースカイスタジオで働いています。そして、私はサンフランシスコのILMで働いた後、ブルースカイスタジオに入社しました。

-What was your job title and your responsibilities? How long did you work in Japan?
あなたの職種と役割を教えてください。また、あなたは日本でどれぐらい働きましたか?
I work as an animator at Blue Sky Studios and we're supposed to animate for the project that we're in. I worked in Japan for 4 months only.
私はアニメーターとしてブルースカイスタジオで働いています。私達の役割はプロジェクトのためにメニーションを作成することです。私は日本で4ヶ月だけ働いていました。
-In general, how did you feel about working in Japan?(or more specifically, pros and cons?)
あなたは日本で働いてみて、どう感じましたか?具体的に長所や短所などあれば教えて下さい。

I was very lucky to work for the people who came from Square USA. My immediate boss was very open to running his team through the western approach so I was spared a lot of Japanese workplace cultures which can be quite counter productive at times.
私はスクウェアUSAから帰国した人たちと一緒に働くことが出来て、非常にラッキーでした。私の直属の上司は非常に解放的で、彼のチームを運営させる上で、欧米式のアプローチを行っていたので、私は時々、生産性を高めることが出来、日本の職場文化の多くを免れました



-What do you think are the differences between the working styles of Japanese companies and western-based companies?
あなたは日本の企業と欧米の企業のワークスタイルの違いについてどう思いますか?
The company that I was working in was quite small, so we were more or less required to do more generalist work whereas in western-based companies tends to pigeon hole you into your skill set.

Another thing I noticed is that they weren't very open to suggestions and opinions from 'junior' people. At the same time, there could be a lot of reasons for that. (Scheduling restrictions or maybe the client has something very specific in mind)
私が働いていた会社は非常に小さかったので、私達の会社は欧米ベースの企業でハトの穴にスキルをセット(スペシャリスト化)する傾向がある一方で、多かれ少なかれジェネラリスト的な仕事をする必要がありました。

もう一つ私が気づいた点は、 彼らは”ジュニア”からの提案や意見に対して、あまり好意的ではありませんでした。同時にいくつかの理由があったのかもしれません。
(スケジュール的な制限、またはおそらくクライアントに対する特別な心情か何か。)
-What elements do you think Japanese companies should change to improve the working experience of foreign artists?
外国人アーティストが日本で働くためには、日本企業は何を変える必要があると思いますか?

First thing I would say is to change the working hours of CG companies. Most companies usually start super late (around 10am - 11am) and ends their day at 9-11pm. This leaves the artists with completely no personal life after work hours. Psychologically, it would burn the artist out very quickly and would therefore impact the artists' productivity in the long run.

Be more open to ideas from employees and encourage idea brainstorming within the artists. It would definitely help the team grow as a whole.
まず最初に私は映像プロダクション(CG関係)の労働時間を変えるべきだと言いたい。ほとんどの会社は始業時間が非常に遅く(10時から11前後の就業開始)、そして終業時間は21時から23時ごろです。
これはアーティストが勤務時間後に個人の時間(生活)をまったく持てないことを意味しています。

これらは心理的にアーティストを非常に早く燃え尽きさせます。したがって、これらはアーティストの生産性に長期的な影響を与えるでしょう。

従業員からのアイデアをより開放的にする。私はアーティスト内でアイデアのブレーンストーミングをお勧めします。それは間違いなくチーム全体としての成長に役立つだろう。

-What elements do you think are necessary in an artist if he/she wants to work in Japan?
外国人アーティストが日本で働くためには、何が必要だと思いますか?

1) Speak Japanese. If not, work for a company that has translators.
2) Good health. Trust me, you're going to need it to last there.
3) Be open to their culture. The Japanese are very different culturally as compared to the western society.


1)日本語を話してください。もし、話せない場合は通訳を持つ会社に勤めると良いでしょう。
2)健康第一!私を信じて、あなたはそこに続くために、それらを行う必要があるでしょう。
3)彼らの文化に心を開いて下さい。日本人の文化は欧米の文化と非常に異なっています。

-Including myself, many Japanese artists have been leaving the country to work overseas. How do you feel about this?
私自身も含めて、多くの日本人アーティストが海外で働くために、日本を離れています。それについてどう感じますか?

I don't think that's the case. A lot of Japanese artists I know tend to stay in their own country for multiple reasons. Language being the main reason they shy away from applying to western companies. I do feel that the companies should definitely think of a new approach to making the artist's lives better if they are serious about building on their animation/growing industry.
私はそのケースを考えません。私が知っている日本人アーティストの多くは複数の理由から、自分の国に滞在する傾向があります。主な理由は言語です。彼らは非常に恥ずかしがり屋で欧米企業から離れています。
は、企業は間違いなく、彼ら(アーティスト)がアニメーション/成長産業においてビルドアップ(構築)を真剣に考えている場合、アーティストの生活を良くするために新しいアプローチを考えるべきであると感じています 



-Please give a message to those who are willing to work in Japan or those Japanese artists who want to work outside of Japan.
日本で働きたい外国人、もしくは海外で働きたい日本人に対して、メッセージをお願いします。

To those who want to go to Japan, be prepared to work long hours. I'd advice you to stand up for your own rights. Asking for a compromise whereby you come in earlier and leave earlier so that you have a normal life.

For those who want to work outside Japan, brush up your English and don't be afraid to take that first step. I personally feel that once you step out, you won't look back.
日本で働きたい人へ、長時間働くための準備をして下さい。私はあなた自身のために立ち上がることをアドバイスしたい。早く来て早く帰ることで、以前のような通常の生活を維持するための妥協を求めてください。
日本国外で仕事をしたい人へ!英語力を磨いてください!そして、最初の一歩を踏み出すことを恐れないで下さい。私は個人的に、あなたは一度降りると感じて、後ろを振り返らなくなるでしょう!
Thank you for featuring me in your blog!
私をあなたのブログに取り上げてくれて、ありがとう!




以上がインタビューになります。私自身、英語に関しては、まだまだ未熟な部分が多々ありますので、翻訳に間違いがあるかもしれません。メール、コメント欄より、ご指摘頂ければ、後日修正いたしますので、お気軽にご指摘頂ければと思います。

2012年3月19日月曜日

【CG】 モデリング基礎編 その1 モデリングの種類 後編

さて今日は具体的な面の取り方や穴の空け方をやろうと思っていたんですが。。。。
普通のサブディヴィジョンモデリングとサブディヴィジョンを前提としたモデリングの違いは何ですか?
違いについて教えてください。というメッセージ、メールが何通か頂きました。
基本的にサブディヴィジョンモデリングもサブディヴィジョンを前提としたモデリングも、モデリングの作業的にも、アプローチの方法も同じです。
ただ、サブディヴィジョンモデリングとレンダリング時に適応されるサブディヴィジョンでは得られる結果が異なります。
今回はモデリングと少し離れた話題になりますが、前回のモデリングの種類を補足する感じで、もう少し詳しく説明、紹介したいと思います。

まずサブディヴィジョン(再分割曲面)については、前回も紹介した通りです。
ここで勘違いされやすいのはサブディヴィジョンモデリングとレンダリング時に適応されるサブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンサブディヴィジョン)の違いです。

サブディヴィジョンモデリングはあくまでもモデリングデータとしてサブディヴィジョンを使用します(解り易いのがMAYAの3番表示や単純に面を分割するスムース的表現)
サブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンの場合はレンダーマンサブディヴィジョン?)は、レンダリング時にサブディビジョンを適用します。
サブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンサブディヴィジョン)はポリゴンに対して面分割を調整するのではなく、レンダリング時に映っているポリゴンに対して、どれだけ分割するか?という調整を行います。

長々と文章説明しても難しいので、画像で比較してみましょう!

まず下記のような単純なCubeを用意します。


左がMayaの3番表示(Subd level2)でレンダリングした状態です。右がMentalRayApproximation(ビューポートベースでサブディヴィジョン)を適用したレンダリング画像になります。
遠めにはほぼ同じ形状に見えますが、ズームしてみると大きな違いが確認できると思います。



※もちろんサブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンサブディヴィジョン)もMayaサブディヴィジョン(スムース)の様に、単純に面を分割するだけの設定も可能ですが、あえて違いを解って頂く為に、今回はビューポートベースでポリゴンを分割しています。

これがサブディヴィジョンモデリングとサブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンサブディヴィジョン)の大きな違いです。
海外の大手プロダクションの多くは後者の様なレンダリング時にサブディヴィジョンを適用する方法を用いています。

そして、サブディヴィジョンアプロキシメーション(レンダーマンサブディヴィジョン)を適用する前提で、モデリングも行う必要があります。
モデリングの作業的には、サブディヴィジョンモデリングもサブディヴィジョンアプロキシーメーションを適用してレンダリングする場合でも、同じようなアプローチを行いますが、そもそも日本の多くのプロダクションはレンダリング時間の負荷を考慮して、サブディヴィジョン自体を使用していいないプロダクションがほとんどだと思います。

これはRaytracer系とRays系というレンダラーの違いも大きいと思いますが、日本のプロダクションではCM、映画、アニメ、フル3Dアニメなど多様な対応を一つのプロダクションで行わなければいけないという背景もあると思います。

と言うことで、今回は前回の補足ということで、サブディヴィジョンモデリングとサブディヴィジョンアプロキシメーションの違いを紹介させて頂きました。

次回はサブディヴィジョンを用いない(日本式モデリング)とサブディヴィジョンを前提としたモデリング方法の違い、面の取り方、穴の空け方を紹介したいと思います。

※あくまでも日本と海外大手プロダクションのモデリングの仕様の違いについて紹介する物であり、これはサブディヴィジョンの使用を強要する物ではありません。

2012年3月17日土曜日

【CG】 モデリング基礎編 その1 モデリングの種類 前編

今回は”モデリング基礎編”と題しまして、何回かに分けてモデリングの基礎知識、基礎技術を紹介していければっと思っています。

まず今回はモデリングの種類について。
モデリングには大きく分けて3種類(MAYA限定)の方法があります。
左からNURBS(Non-Uniform Rational B-Splines)モデリング、POLYGONモデリング、SUBDIVISIONモデリングの3種類です。




■NURBS(Non-Uniform Rational B-Splines)モデリング
NURBS((Non-Uniform Rational B-Splinesの略)曲線と言われる曲線を元に面(サーフェース)を作成していくモデリング方法です。
このモデリング方法は綺麗な曲面を持つ車や工業製品を製作する時に向いているモデリング方法です。

■POLYGONモデリング
これは現状、最もスタンダードなモデリング方法の一つです。ポリゴンモデルはポリゴンと呼ばれる面を面単位、または頂点単で編集して、形状を作っていくモデリング方法です。
もちろん向き不向きはありますが、ほとんどの形状をこの方法で作成することが出来ます。
またナーブスモデリングと違い、他のソフトへの形状移行が正確に行えるのもポリゴンモデルの特徴の一つです。

■SUBDIVISIONモデリング
ポリゴンモデルにベクトル情報を加えて、少ない頂点で綺麗な曲面を作るモデリング方法です。
基本的には頂点、面を編集するポリゴンモデルと考え方は同じですが、得られる結果が異なります。
分割方法は各ソフトウェアで微妙に異なります。


上記の3種類が主なモデリング方法ですが、実際に制作現場で使われているのは8割がポリゴンモデルで、残りの2割程度がナーブスモデリングです。
ただ、最終的にはナーブスで作成された形状もポリゴン化してしまうことが、ほとんどなので
制作現場で使われるモデリング方法は、ほぼポリゴンモデルだと思って頂いてかまわないと思います。
一部の会社などではナーブスモデリングを主にしている会社もあると聞きますが、僕の経験上では、ほぼすべてのモデルがポリゴンで作られていました。
そして、僕自身もうねったチューブやパイプ、スプリングなどの特殊な形状以外は、ほぼ100%ポリゴンモデルで作成します。

海外プロダクションの多くは基本的にはポリゴンモデリングでモデルデータを作成しますが
レンダリング時にサブディヴィジョン※1(再分割曲面)を使用するプロダクションがほとんどなので、実際のポリゴンモデルよりも滑らかな曲面でレンダリングされます。

※1再分割曲面
簡単に言うとレンダリング時にポリゴンを再分割(スムース)する様なニュアンスです。
厳密に言うと、MentalRaySubdiveやRendermanSubdiveなどレンダリングで使用するソフトウェアによって、ポリゴンの分割方法は微妙に異なります。


日本のプロダクションでは多くの会社がMentalRayやVrayなどのレイトレーサーをレンダリングに使用していますが
海外プロダクション(特に大手の映画系プロダクション)は、RenderManなどのRays系を使用している会社がほとんどです。
レンダラーの違いから、日本ではあまり馴染みがないサブディビジョンですが、海外プロダクションの場合は、多くのプロダクションが
レンダリング時にサブディヴィジョンをかける事を前提にモデリングデータを作成します。
そのため、僕の知る限りでは、日本のプロダクションと海外プロダクションでは、モデリングの方法が大きく異なります。


Raytracer系とReyes系ではレンダリング時にSubdivesionを使用した際のレンダリング負荷は圧倒的にRaytracerの方がレンダリングに負荷が掛かるため、日本ではサブディヴィジョンは、あまり使われていないのだと思います。

特にサブディヴィジョン+ディスプレイスメントを使用した時の負荷はRaytoracerの方が負荷は圧倒的に大きいです。
これはレンダリングのアルゴリズムに根本的な違いがあるのが原因なのですが、この当たりはモデリングの基礎の話とは少し外れるので割愛。

もしかすると、キャラなどは日本でも、すでにサブディヴィジョンありきのモデリングになっているかも知れませんが。。。
この辺は僕の専門外な部分なので、日本でキャラモデリングを専門にされている方のフォローアップに期待したいところですね。(^^;

今回は少し小難しい基礎理論的な話になってしまいましたが。。。次回からはもう少し具体例、図解をまじえながらモデリングの基本的な面取りの方法や
穴のあけ方、曲面の作り方、日本のモデリングと海外のモデリングの違いについて紹介していければと思います。

次回はモデリング基礎編 その2 正しいトポロジー!です。

2012年3月11日日曜日

【CG】サイコロの作り方

ツイッターの方では、文章だけでサイコロ(課題)の作り方、答えを呟きましたが、ここでは図解もまじえてご紹介できればと思います。

挑戦してくれた今泉さん田島くんありがとう!

1、
まず最初にリファレンスとなるサイコロによってベースの四角の形が違うので、まずはサイコロの目は考えずに、四角の形状だけを作ります!!(ベベル具合や角の丸みなど)
ちなみに僕がリファレンスにしたサイコロは、他の2人に比べて、かなり角が丸いですね(^^

今泉さん作のサイコロ
田島くん作のサイコロ



2、
次にサイコロの目を考慮して、1で作成した四角にエッジルールツールなどを使って均等なエッジ(分割線)を加えます。この時のエッジの加え方は図を参照にしてみてください。




3、
いよいよ問題のサイコロの目ですが、この時、どの目から作るか???で、後後の作業効率が変わってきます。
おそらく一番効率的に他の面を作れるのは"5"なので、5の目から作ります。5の目を作る時も4分の1だけを作ってしまえば、あとはミラーしてしまえばOKですね。




4、
"5"の目が出来てしまえば、サイコロの目の半分以上が出来たことになります。次はこの出来た"5"の目だけEXTRACT、DUPLICATEして再利用します。そして、2、3、4、6を作ります。
ワイヤーフレームを見ていただけると解ると思いますが”5の目”と”他の目”には多くの共通点(共通のトポロジー)が確認できると思います。




5、
あとは残った1の目を作ります。(これも5と同様に1/4だけ作ります。)




6、
それから、一番初めに作った四角(目の無い形状だけのモデル)に各サイコロの目を配置して、最初に作った四角の面を削除。目のある面と入れ替えてコンバイン、マージバーテックス。




7、これでサイコロの完成です。すべて四角ポリで不正のない綺麗なトポロジーの完成です。
(ただすべてが均等で正確だとCGぽっくなってしまうので、最後にわざと不均等な箇所、ゆがみなどを作ってやると、非常にリアリティが増します。Photoshop World TIPS参照



もちろん、モデリングは千差万別、色々な作り方、アプローチの方法があるので、僕の作り方が正解という訳ではありません。

ただ僕がこの課題で確認したいのは

1、綺麗なトポロジーであるか?(トポロジーについて理解しているか?)

2、サイコロの目を作る時のアプローチの方法。
アプローチの方法は人それぞれですが、どうすれば早く、綺麗に作れるのか?それを常に考えることが重要です。


多角形や不正なポリゴンが、なぜ問題なのか?おそらく、それすら知らない人も日本には多いと思います。
というか、海外でも認識薄いモデラーは非常に多いですが。。。(^^;

これはデザイナーの問題では無く、教育の問題(教育機関、会社での教育も含む)だと思います。
モデリングやトポロジーについて正しい知識、技術を教えることが出来る講師、先生、上司が少ないことと
不正なトポロジーがなぜ問題なのか?ということへの意識が低いことが原因だと思われます。

それでは不正なポリゴンがなぜいけないのか???
一番クリティカルな問題はやはりレンダリングトラブルの原因になると言うことですね。
僕の中では、どんなにかっこいいモデルでも、レンダリングが出来ないモデル=ゴミと一緒です。
もちろん正しいトポロジーだけど、データが重いという場合は、全くの別問題です。こういう場合は、解決策はいくらでもありますが、不正なデータというのは、トラブルの原因になっている不正、エラーを探すだけでも、相当な時間を浪費しますからね。

次に問題になってくるのが、アニメーションやリグなどに悪影響を与えます。特にデフォームするような場合に、不正なポリゴンや多角形があると、正しい結果を得ることが非常に難しいです。

綺麗なトポロジーというのは、UVを展開する上でも、非常に効率的に楽に展開できます。ところが!!いたるところに三角形や多角形、不正ポリが存在すると。。。。エッジを選択するだけでも一苦労します。。。
綺麗で不正のないトポロジーと一言で言ってしまえば、簡単ですが、非常に実践するためには多くの時間と経験が必要になってきます。
綺麗なトポロジーを作るためには、普通にモデリングするより遥かに時間が必要になります。
しかし、綺麗なトポロジーでモデリングすることで、リグのセットアップ、シュミレーション、アニメーション、レンダリングなどへ与える好影響は非常に大きいです。

とにかく、何をするにしてもクリーンで綺麗なトポロジーを作るということは、モデリングと言う分野においても非常に重要なことです。

次回は、何回かに分けて、正しいモデリングのトポロジー、正しいモデリングの基礎知識を図解をまじえながら紹介できればと思います。

2012年2月20日月曜日

【CG】 シンガポール 生活編

さて、今回は前回に続きシンガポール 生活編です。

シンガポールの会社からオファーを受けて、いざ!シンガポールで働くにあたり
直面する問題点やシンガポールの生活についてご紹介させて頂きます。

まず、そらく一番多い問題が金銭の問題だと思います。特に家族連れの方や、ゲームメーカーで長く働いた方は、おそらく日本で働いていた時と同じ程度、もしくは多少少ない金額を提示されると思います。
(これは僕が実際にLucasSingaporeやDnegSingaporeからオファーを得た経験に基づく物です。)

これにはいくつか理由があります。

①シンガポールは税金が非常に安いので、以前の職と同額のオファーだった場合、実質的な手取りは増えたことになります。

②ゲーム系(実機、シネマティクス含む)とは映画では必要とされるスキルが異なるため、前職がゲーム系だった場合、過小評価される傾向がある。

③シンガポールの会社規定で査定(前職の給料を考慮した上で)されたオファーであっても、円高(1ドル60円程度)の影響で安く感じる。

④他国で働いた経験がない場合
(日本で映画の経験があっても、他国の会社で働いた経験が無い場合は、過小評価に繋がる場合があります。)

上記の理由から、出されたオファーの金額が低く、家族でリスクを犯してまで、シンガポールに引越しできず、オファーを断った友人を幾人か知っています。

海外の会社を何社か経験した人であれば、また評価は違ってくると思いますが、日本から初めてシンガポールへ行く方は、上記の理由から多少少ない金額を提示される場合があります。


次に直面する問題が家探しです。
シンガポールは非常に土地が狭く、賃貸、売買含めて非常に不動産が高いです。右肩上がりの天井知らずと言うのが現状です。
したがって、一人身で海外経験が全く無い人の場合のオファーだと間違いなく、家を借りるだけのオファーを得るのは難しいと思います。
仮に家を借りたとしても、給料の半分、もしくはそれ以上が家賃で無くなる!?と言うのも珍しくありません。
これは日本人に限らず、現地の人も同じ状況です。多くの人は家族と住む、もしくはルームシェアして生活していると言う人が多いです。

日本では給料の3割が家賃と言いますが、シンガポールでは給料の4割から5割以上が家賃と言う人も居ます。
もちろん、安い物件もありますが、それでもシンガポールでの家探しは非常に困難です。

簡単にですがHDB(国営住宅)の平均は2000ドル前後から
コンドミニアムだと最低でも3000ドル前後からになります。

そのため、現地の人は結婚するまで、家族と住むと言うのが当たり前で、結婚してから自分で家を構える人がほとんどらしいです。

大きな問題は上記二点になります。

シンガポールのメリットとしては、税金が安く、家賃以外の物価は日本よりも安いので、よほどの贅沢をしない限りは、一人身でも家族でも充分に生活することは可能です。ただ、日本円で将来の蓄えを!っと考えている人には向かない国かもしれません。どこの国に行っても、今は円高ですしね(^^;

こまごました問題もありますが、上記2点の問題さえクリアしてしまえば、シンガポールは非常に暮らしやすい国だと思います。
初めての海外生活をする人には、家賃の問題以外は非常に敷居が低い国だと言えると思います。日本人も多いですし、インターネットも早い!日本語に困ることもありませんw
あと僕の実際に住んだ感覚だと日本と同等、もしくはそれ以上に治安が良いかもしれません。

っということで、今回はシンガポールの生活事情についてご紹介させて頂きました。

2012年1月27日金曜日

【CG】 シンガポール その1 応募編

今日はシンガポールのことについて、少しだけ紹介させて頂きます。
まずはこちらの記事をご紹介♪

海外目指す方必見!『Double Negative シンガポール』より人材募集のお知らせ

CGトラッキングさんに掲載をお願いした後、全くフォローアップできなかったので、少し遅れましたが
こちらの記事について、少しだけフォローアップさせてもらいます。

記事を読んでいただければわかると思いますが、今年は人材募集しますよ!っというお知らせです。
そして、海外就労するにしても、どうやって申し込むのか?何をすれば良いのか?ってことで、簡単にですが説明させて頂きます。

まず、申し込みをする前に下記のサイトで詳細と申し込み方法を確認してください。

http://www.dneg.com/jobs/

まず、申し込みに必要な物はResumeとCoverLetter、DemoReelが必要になります。
Resumeとは日本で言う履歴書のような物です。CoverLetterは希望職種や志望動機などを明確に明記した挨拶文的な物です。
DemoReelは自分の技術、今までに関わった作品などを、相手にアピールするための、最も重要な自分自身のポートフォリオだと思ってください。

上記三つがまず、必要になります。もちろん、文面はすべて英語で記載されているのが大前提です。
間違っても、日本語で書かれた履歴書を送らないで下さいね。

申し込み方法やデモリールの作り方など、初めて海外の会社に申し込む方は、下記の今泉さんのサイトを参考にすると良いかもしれません。

海外で通用するデモリールの3つのルールと5つのステップ

【SHIGGRAPH】シーグラフに向けて!デモリール編!


ここで応募するに当たっての注意点。これか会社によっても注意点は異なるので、必ず応募する会社のWebページで詳細を確認してから応募してください。
フォーマットににそぐわない物は、問答無用で弾かれるケースもめずらしくありません。何せ、応募の数が圧倒的に多いですからね。

DnegSGの場合は、以下のことを注意する必要があります。
  • Resume,CoverLetterをメールに添付して送る。
  • 2D、3Dのアーティスト志望の人はDemoReel(ダウンロード可能なMPEGフォーマット)のURLを記載する。
  • 2D、3Dのアーティスト志望の人はDemoReelのShotBreakDownを添付、または記載する。

※ShotBreakDownとは、デモリールの解説書です。自分が何を担当したか?制作期間、使用したソフトなど、DemoReelで伝えられない詳細を記載したデモリールの解説書のことです。

DemoReelで注意する点は下記ですね。

  • 無駄に長く作らない。学生は2分以内。プロフェッショナル(経験者)は3分以内。
  • 自分が最高だと思うショットを選考して、加えてください。DVDで。
  • DemoReel中にもいくつかBreakDownを加えて下さい。(モデラーならワイヤフレーム、トポロジー表示、UVレイアウトなど。コンポジターなら合成素材、合成前、合成後など)
  • 音楽に合わせたデモリールは極力避けて下さい。(デモリールを再生する際は、ほとんどがミュートで再生。映像以外に興味がない。)
  • 応募したからといって、返事が必ず返ってくるわけではない。(日本の様に不採用通知などの連絡は一切無い)

っと、注意点はこんな感じでしょうか?簡素に英語を翻訳しただけのような気もしますが。。。(^^;

さ!準備ができればいざ応募です!

次回は”シンガポール その2 生活編”です。実際にオファーを得て、いざシンガポールで就労するとなった時に陥りやすい問題点などをご紹介。

2012年1月25日水曜日

【CG】日本の映像会社に物申す!お礼とお返事(第4回)

さて、本日はコメント頂いた方々へのお返事最終回です。
予想通りというか(思ったよりも遥かに少なかったですが)、必ずこう言った意見も必ず出てくると思っていました。
反論という訳ではないですが、僕なりの意見でお返事させて頂きます。

<以下引用>

この記事の言ってる事が全く同意出来ないです。応募する外国人は日本のこのプロダクションで是非とも働きたい!
と思ってコンタクトをしてきて受け入れる会社がこの値段でなら雇ってもいいよと言ってきてるわけですよね。
それで何で怒り狂うんでしょうかww 逆にうけます、それ。 日本のプロダクションがそういう人を求めて無いのに物申すって言って
Linkdinをやれよって何か考えが低レベルでは無いでしょうか?日本での仕事で会社側が積極的に外国人の高スキルの人材を高値で採用しまくって
ビザや日本語のフォロー等々の手間をかけてまでやれる財力も案件ほぼ皆無かと思います。
個人的にはこういった日本のガラパゴス的なCGの仕事は大好きです。
完全分業でサービス残業が無く海外で仕事を探せば良いだけでわざわざ日本に来てまで仕事する必要は無いのではと思います。
海外のやり方を日本でやろうと思って日本の会社の中で海外ではこうなんだ!だから日本のCGは遅れてるんだ!忙しくてみんなが頑張ってやってる中で
残業代も出ないしとさっさと帰っていったりとかされたら本当にウザイだけですわ。
そうなると外国人や海外経験の日本人でも採用するのに躊躇するでしょうに。
そういったわけでそういうやり方が好みなら一生海外で働いて暮らせば何の問題も無いでしょう。

>この記事の言ってる事が全く同意出来ないです。応募する外国人は日本のこのプロダクションで是非とも働きたい!
>と思ってコンタクトをしてきて受け入れる会社がこの値段でなら雇ってもいいよと言ってきてるわけですよね。
>それで何で怒り狂うんでしょうかww
僕は個人的には国は違えど、同じ業界、職業、職種であれば、ある程度、前職の経歴、給料は考慮されるべきだと考えています。
例えばですが、CG歴10年で、以前の会社で毎月50万もらっていた人が、日本の会社から受けたオファーが月15万だとしたらどうでしょう?
少なくとも、僕なら、その会社の対応に対して、少なからず怒り(呆れる?)を覚えます。
そして、この場合、その会社がハイスキルな外国人を積極採用しないのであれば、外国人に対して、オファーは出すべきではないと思います。
不採用の理由を応募者に伝える必要はないと思いますが、オファーを出した以上、その会社はその外国人を必要としたと判断できます。
しかし、オファーの内容が前職とあまりにも、かけ離れた内容だと、馬鹿にされたと思っても仕方がないと思います。

オファーを出す場合、ある程度、前職の経歴は考慮するが、日本語が話せないから、当社規定での精査の結果
このオファーの内容になったなどの前職との差に対する説明があっても良いのかな?っと個人的には思います。

>逆にうけます、それ。 日本のプロダクションがそういう人を求めて無いのに物申すって言って
>Linkdinをやれよって何か考えが低レベルでは無いでしょうか?
日本のプロダクションがそういった人を求めていないのであれば、先ほども言ったようにオファーは出すべきではないと、個人的には思います。
ハイスキルな外国人を安く使おう!っと馬鹿にしているっと勘違いされてもおかしくないと思います。

LinkedINに関しては、既に世界中でビジネスに有効利用されているSNSですし、すでに出来上がっているスキームを利用しないのは勿体無いです。
グローバルに作品を作ろうと考えている会社で、そういった情報に疎いのでは、グローバルに仕事をする上で成功は難しいのでは?
っと思いオススメしているだけで、決して強制している訳ではありません。
低レベルな話だとも、ハイレベルな話だとも思っていません。ただ僕自身の意見を真剣に記載しているだけです。

>海外のやり方を日本でやろうと思って日本の会社の中で海外ではこうなんだ!だから日本のCGは遅れてるんだ!
僕は日本のCGが世界から遅れているとは思っていません。むしろ個人レベルで見れば、日本人アーティストの方が優秀なぐらいだと思います。
ただ、ここ近年は海外のプロダクション、特に同じアジア勢(インド、台湾、韓国、シンガポールなど)に比べて停滞気味だと感じています。
このままだと、いずれは産業的にも、技術的にも、アジア勢に遅れを取るのでは?っと危惧しています。
僕個人的には、優秀な外国人を積極的に採用することで、他国、他社からの情報、技術を国内に取り入れる最良かつ最速の方法だと思っています。
ただ、外国人を積極採用する上で、多くの問題があるのは事実ですが。

>個人的にはこういった日本のガラパゴス的なCGの仕事は大好きです。
>忙しくてみんなが頑張ってやってる中で残業代も出ないしとさっさと帰っていったりとかされたら本当にウザイだけですわ。
好きな仕事を好きなだけ出来る環境というのは、僕も大事だと思います。しかし、僕たちは学生作品や趣味でCG(半分趣味に近しい部分はありますが)で
仕事をしている訳ではないので、ある程度、公私混同は避けるべきだと思います。自分が出したい、クライアントが求めるクオリティが
サービス残業(奉仕)しないと出せないのであれば、そのクオリティをノーマルタイム(定時時間内)に出せる方法を考えるべきだと思います。
仕事である以上は、決められた時間、決められたバジェットで、それに見合った結果を出すのがプロだと思います。
深夜までサービス残業(奉仕)しなければ、終らすことが出来ない、クオリティを出せないというのであれば、それは産業として破綻していると僕個人的には思います。
破綻した産業、国というのは衰退する一方ですからね。僕はその部分を危惧しています。

>そういったわけでそういうやり方が好みなら一生海外で働いて暮らせば何の問題も無いでしょう。
現実問題として、多くの優秀な日本人が海外に出て行ってしまっています。多くの方が日本に戻ったとしても、働く場所が無ければ、それは日本の空洞化に繋がります。
おしゃらてた用に、優秀な日本人、海外のやり方が好きな方は、PRを取得し、永住する人も増えてきていると聞いています。
これでは日本の空洞化、ガラパゴス化は進む一方だと危惧し、僕なりにブログを通じて、警報を促しているに過ぎません。

追記
非常に興味深い記事を教えて頂いたので追記しておきます。
ゲーム開発者の平均年収、既婚率は 初の実態調査

以上で、コメント頂いた方へのお返事はすべてお返事できたと思います。今回のエントリに上げた方のコメントは、僕にとっても非常に興味深い内容でした。

次回はシンガポールでの生活事情などをお伝えできればと思います。