2012年1月25日水曜日

【CG】日本の映像会社に物申す!お礼とお返事(第4回)

さて、本日はコメント頂いた方々へのお返事最終回です。
予想通りというか(思ったよりも遥かに少なかったですが)、必ずこう言った意見も必ず出てくると思っていました。
反論という訳ではないですが、僕なりの意見でお返事させて頂きます。

<以下引用>

この記事の言ってる事が全く同意出来ないです。応募する外国人は日本のこのプロダクションで是非とも働きたい!
と思ってコンタクトをしてきて受け入れる会社がこの値段でなら雇ってもいいよと言ってきてるわけですよね。
それで何で怒り狂うんでしょうかww 逆にうけます、それ。 日本のプロダクションがそういう人を求めて無いのに物申すって言って
Linkdinをやれよって何か考えが低レベルでは無いでしょうか?日本での仕事で会社側が積極的に外国人の高スキルの人材を高値で採用しまくって
ビザや日本語のフォロー等々の手間をかけてまでやれる財力も案件ほぼ皆無かと思います。
個人的にはこういった日本のガラパゴス的なCGの仕事は大好きです。
完全分業でサービス残業が無く海外で仕事を探せば良いだけでわざわざ日本に来てまで仕事する必要は無いのではと思います。
海外のやり方を日本でやろうと思って日本の会社の中で海外ではこうなんだ!だから日本のCGは遅れてるんだ!忙しくてみんなが頑張ってやってる中で
残業代も出ないしとさっさと帰っていったりとかされたら本当にウザイだけですわ。
そうなると外国人や海外経験の日本人でも採用するのに躊躇するでしょうに。
そういったわけでそういうやり方が好みなら一生海外で働いて暮らせば何の問題も無いでしょう。

>この記事の言ってる事が全く同意出来ないです。応募する外国人は日本のこのプロダクションで是非とも働きたい!
>と思ってコンタクトをしてきて受け入れる会社がこの値段でなら雇ってもいいよと言ってきてるわけですよね。
>それで何で怒り狂うんでしょうかww
僕は個人的には国は違えど、同じ業界、職業、職種であれば、ある程度、前職の経歴、給料は考慮されるべきだと考えています。
例えばですが、CG歴10年で、以前の会社で毎月50万もらっていた人が、日本の会社から受けたオファーが月15万だとしたらどうでしょう?
少なくとも、僕なら、その会社の対応に対して、少なからず怒り(呆れる?)を覚えます。
そして、この場合、その会社がハイスキルな外国人を積極採用しないのであれば、外国人に対して、オファーは出すべきではないと思います。
不採用の理由を応募者に伝える必要はないと思いますが、オファーを出した以上、その会社はその外国人を必要としたと判断できます。
しかし、オファーの内容が前職とあまりにも、かけ離れた内容だと、馬鹿にされたと思っても仕方がないと思います。

オファーを出す場合、ある程度、前職の経歴は考慮するが、日本語が話せないから、当社規定での精査の結果
このオファーの内容になったなどの前職との差に対する説明があっても良いのかな?っと個人的には思います。

>逆にうけます、それ。 日本のプロダクションがそういう人を求めて無いのに物申すって言って
>Linkdinをやれよって何か考えが低レベルでは無いでしょうか?
日本のプロダクションがそういった人を求めていないのであれば、先ほども言ったようにオファーは出すべきではないと、個人的には思います。
ハイスキルな外国人を安く使おう!っと馬鹿にしているっと勘違いされてもおかしくないと思います。

LinkedINに関しては、既に世界中でビジネスに有効利用されているSNSですし、すでに出来上がっているスキームを利用しないのは勿体無いです。
グローバルに作品を作ろうと考えている会社で、そういった情報に疎いのでは、グローバルに仕事をする上で成功は難しいのでは?
っと思いオススメしているだけで、決して強制している訳ではありません。
低レベルな話だとも、ハイレベルな話だとも思っていません。ただ僕自身の意見を真剣に記載しているだけです。

>海外のやり方を日本でやろうと思って日本の会社の中で海外ではこうなんだ!だから日本のCGは遅れてるんだ!
僕は日本のCGが世界から遅れているとは思っていません。むしろ個人レベルで見れば、日本人アーティストの方が優秀なぐらいだと思います。
ただ、ここ近年は海外のプロダクション、特に同じアジア勢(インド、台湾、韓国、シンガポールなど)に比べて停滞気味だと感じています。
このままだと、いずれは産業的にも、技術的にも、アジア勢に遅れを取るのでは?っと危惧しています。
僕個人的には、優秀な外国人を積極的に採用することで、他国、他社からの情報、技術を国内に取り入れる最良かつ最速の方法だと思っています。
ただ、外国人を積極採用する上で、多くの問題があるのは事実ですが。

>個人的にはこういった日本のガラパゴス的なCGの仕事は大好きです。
>忙しくてみんなが頑張ってやってる中で残業代も出ないしとさっさと帰っていったりとかされたら本当にウザイだけですわ。
好きな仕事を好きなだけ出来る環境というのは、僕も大事だと思います。しかし、僕たちは学生作品や趣味でCG(半分趣味に近しい部分はありますが)で
仕事をしている訳ではないので、ある程度、公私混同は避けるべきだと思います。自分が出したい、クライアントが求めるクオリティが
サービス残業(奉仕)しないと出せないのであれば、そのクオリティをノーマルタイム(定時時間内)に出せる方法を考えるべきだと思います。
仕事である以上は、決められた時間、決められたバジェットで、それに見合った結果を出すのがプロだと思います。
深夜までサービス残業(奉仕)しなければ、終らすことが出来ない、クオリティを出せないというのであれば、それは産業として破綻していると僕個人的には思います。
破綻した産業、国というのは衰退する一方ですからね。僕はその部分を危惧しています。

>そういったわけでそういうやり方が好みなら一生海外で働いて暮らせば何の問題も無いでしょう。
現実問題として、多くの優秀な日本人が海外に出て行ってしまっています。多くの方が日本に戻ったとしても、働く場所が無ければ、それは日本の空洞化に繋がります。
おしゃらてた用に、優秀な日本人、海外のやり方が好きな方は、PRを取得し、永住する人も増えてきていると聞いています。
これでは日本の空洞化、ガラパゴス化は進む一方だと危惧し、僕なりにブログを通じて、警報を促しているに過ぎません。

追記
非常に興味深い記事を教えて頂いたので追記しておきます。
ゲーム開発者の平均年収、既婚率は 初の実態調査

以上で、コメント頂いた方へのお返事はすべてお返事できたと思います。今回のエントリに上げた方のコメントは、僕にとっても非常に興味深い内容でした。

次回はシンガポールでの生活事情などをお伝えできればと思います。

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