2010年6月13日日曜日

【質問】 質問にお答えします! その5補足

さて、ようやく明日完全オフで仕事休めそうです。久しぶりの完全オフです。明日は羽伸ばすぞ~~。
ってことで、こんばんはエイジです。

昨日の回答に対して、確信的な質問がありましたので、補足ということでお答えさせて頂きます。

昨日のブログで”ツールを扱うスキルも大事ですが、もっと基本的なことを学ぶ方が僕は大事だと思います。”っと書きましたが、そもそも基本とは具体的にどういうことを指すのでしょうか?

確かに僕は基本と言う部分に具体的に触れていません。これは人それぞれ色々な考え方があると思います。僕が考える基本とは観察力表現力です。

例えば、モデリング、アニメーション、ライティング、VFXなどにしても、必ず制作前にリファレンスとなる素材を探したり、見たりすると思います。
僕のが以前PhotoshopWorldでTIPSを掲載させていただいた時にも書いたことですが、物を作る上で必要な能力は観察力と表現力だと僕は考えています。

【参照】
Texture Mapping 基本編
Texture Mapping 応用編

特にモデリングやテクスチャーに関しては、デザイン画や2Dイラストを3Dにおこす作業です。しっかりとイラストやデザイン画を見て(観察力)、自分が観察したものを3Dに越す(表現力)が必要です。
TIPSにも書きましたが、表現力と言うのはある程度経験や場数を踏まないと養うのは難しいと思います。目で見た物を形に起こすという言うのは以外に難しい作業です。だから色々な物をモデリングしたり、描いたりして、慣れる必要があります。

しかし、観察力に関しては、普段から色々な物を見ることで養う事が出来ます。映画とかVFXじゃなくて、普通に街中にある壁にしても、アスファルトにしてもそうです。注意深く観察すると汚れや壊れ、ひびなどが付いています。

あ、あの汚れぐらいがかっこいい!あの錆び方は変わってる?何であんなところが汚れてるんだろう?
汚れたり、錆びたり、壊れたりするのには、必ず原因があります。そういうことを普段から観察していれば、自然と観察力は養われます。

表現力と言うのは、自分が目にした、観察したものを形にする能力です。これは数をこなしたり、場数を踏まなければ、なかなか養うのは難しいでしょう。

具体的な例で説明すると、好きなアニメ、漫画などを見て、それを自分が真似て描こうとします。
おそらく多くの人が、似ていない、何か違う?っと言った感じになるでしょう。
模写は非常に観察力と表現力を養うのに良い方法だと思います。例えば、一枚の建造物の写真を元に、同じものを3Dで作ろうとします。はじめは上手くいかないでしょうが、何度も何度も作り直したり、修正していくうちに、徐々に似てきます。これは目で見た物(観察力)を形にする(表現力)が養われていくからです。

アニメーションやライティング、VFXにしても同じです。アニメーターは人や動物の動きを見たり、研究したり(観察力)して、それをアニメーション(表現力)にして行きます。
ライターは実際の撮影証明や普段の街並みの証明を見たり、研究したり(観察力)して、ライティング(表現力)して行きます。
VFXでも同じです。実際の爆発や煙、炎、水などを見たり、研究したり(観察力)して、エフェクトを作って(表現力)行きます。

だから、僕が考える基本とは、物事をよく観察する事観察したものを形にしていく表現力を養う事です。
自分の観察力や表現力を確認するには、模写(真似して作る)してみると、すぐに確認できると思います。

観察力はツールの力をかりなくても、色々な物を見たり、写真に取ったりする事で養えます。
特にモデラーやテクスチャーアーティストを目指す人は、普段から注意深く街中を見ていると、いっぱい優れた素材が落ちていますよ。

ま~~、僕が観察力の大事を教えてもらったのは、SEでお世話になったMattePainterさんからの受け売りですけどね(笑
このことを教えてもらって、本当に僕の作品に対する考え方、アプローチが変わりました。そして、自分で言うのも変な話ですが、自分の目で見てもわかるぐらい作品のクオリティが上がりました。

観察力と表現力!非常に大事です!

ちなみに僕は芸大や美大を出た訳ではないので、絵もかけないし、デッサンも彫刻も出来ません。しかし、こういったスキルは非常に観察力と表現力を養うには非常に有効なスキルです。
デッサンや彫刻経験のある方は、モデリングもテクスチャーも呑み込みが早いし、リテイクも少ないです。
今更ながら、アナログのスキルの大事さを改めて実感しています。かといって、デッサンや彫刻の経験が必要か?と聞かれれば、あるに越した事はないけど、無くてもデジタルアーティストにはなれます。僕が実際に慣れてますから。その点は安心しても大丈夫だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿