はじめに何を書こうか考えたのですが、まずは僕が勤めているAnimal Logicについて紹介させていただきます。
Animal Logic
http://www.animallogic.com/#Home
Animal LogicはSydneyの中心地から少し南に外れたFox Studio Australiaの広大な敷地内の一部にあります。
Animal LogicはWeta(ニュージーランド)と並び、オセアニアを代表するプロダクションです。
日本ではあまり聞きなれない名前かも知れませんが、代表作としては「HappyFeet」でアカデミー賞を受賞した事もある大きなプロダクションです。
内部構成は映画部門とTVC部門に分かれており、総勢約500名ほどの人が働いています。
AnimalLogicでは分業制をしいており、Modeling、Surfacing、Animation、CharacterFX、Rigging、Mattepainte、Lighting、VFX、Compoとそれぞれ各分野のスペシャリストで構成されています。
Modeling、Surfacingに関してはキャラチームと背景チームで完全に作業分担しています。
TVC部門に関してはGenaralist制をしいています。TVC部門に関しては割愛。
現在働いている日本人は、僕を含めて4人だけです。アメリカのプロダクションなどに比べると遥かに少ない人数ではないでしょうか?
Modeler1人、SurfacingArtist1人、MattePinter1人、FXartist1人の計4人です。
働いている人の人種、国籍は多国籍で、色々な国から優秀な人が集まっています。
特にイギリス、ヨーロッパ出身者が多いようですが、最近ではインド、中国、シンガポールからも多くのartistが入社しています。
オセアニアのVisaに関しては、アメリカに比べると遥かに取得しやすいですが、年々条件が厳しくなってきています。
(Visaに関しては、改めて情報を紹介したいと思いますので、今回は割愛。)
現在制作中の"Legend of Guardians"は2010年9月24日(米)公開なので、作業は大詰めに来ています。
Legend of the Guardians' Trailer HD
僕自身はじめてのFilmなので、思い入れは非常に強いです。ただ、作業が大詰めになるにつれ多くの同僚がオーストラリアを去って行きました。
(僕も例外ではなく、6月末で契約終了です。)
Animal Logicは非常に大きなプロダクションではありますが、常に500人のartistが常勤している訳ではありません。
プロジェクトの規模、予算によって大きく変動します。そこはアメリカのプロダクションでも同じだと思います。
プロジェクトが終息に向かうに連れて、人員の入れ替えが行われます。プロジェクト初期はModeler、Surfacerが大半を占め、プロジェクトの進行と共にModeler、Surfacerが少なくなり、AnimeterやRigger、Lighterが増えていきます。最終的にはLighterとCompoだけが作業をしているような状態になります。
そういう意味では、Animal Logicで長期に働くためには、コアメンバーとして働かない限りは
長くても1年~2年、短い場合だと半年ほどの契約になります。
去っていった同僚たちは、新たに職場を見つけるか、自国に帰って数ヶ月のOFFを過ごした後、再びAnimal Logicに戻って来るのが常です。
そういう意味で、安定職というには、程遠いのかもしれません。海外で働くのはそれ相応のリスクも伴います。
しかし、悪い事ばかりではありません。海外では日本では絶対に経験できないようなことも経験できます。
生活、習慣、文化、本当に日本とはすべてがことなります。次回はそういった文化や生活についても紹介していければと思います。
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